【第1話】野球界でもっとも馬鹿げた「暗黙のルール」ベスト5

Jason Foster

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一生懸命プレーしなくてはならないが、頑張りすぎてもいけない。興奮するようなゲームにしなければならないが、必要以上の興奮をあおってもいけない。

そして、対戦相手の感情を逆撫でするプレーをするかしないかではない。けれど腹を立てた時に相手の体にケガをさせてもいいのか?それは問題ないのだ。

今回は、暗黙となる野球のルールがあるという現状、試合に調和とバランスをもたらす暗黙の行動基準やこういった決まりを紹介していく。

もちろん、これは行動や慣習そして紳士としてのスポーツに関わるものである。(映画の中で)コードレッドを正当化しようとした(ジャック・)ニコルソンのように、疑わしく思えることもある。それが馬鹿げたものであることも分かっているのだ。

野球界の暗黙となる5つの馬鹿げたルールを、内容別にランキングして挙げていく。

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5位:大差がついている際に、追加得点を入れてはいけない

メジャーリーグにはコールド規定はない。選手たちは何としても、27回のアウトをとるためにプレーするのだ。けれど一般的には、(いかなる意味であれ)大量リードにしている時に、負けているチームのために手を抜くべきだと考えられている。(いかなる意味であれ)大量にリードを許し、後を追うチームは、追い詰められているからだ。野球において許されていないことの1つがあるのであれば、それは気分を逆撫ですることなのだ。肉体的な痛みではいいのだろうか?もちろんそうだ。感情は傷つけてはいけないのだ。

2014年のアスレチックス対アストロズの試合を思い出してみよう。

 

 

バントで出塁してはいけなかったのは、ジェド・ラウリーだ。たとえ1回ではあっても、7対0もの大差のときにはやってはならなかった。アウトをとっても、アストロズの怒りは収まらなかった。

次のラウリーの打席では、アストロズは暗黙のルールに従おうとしていた。

 

 

その後、次の対戦で「正義」は果たされたのだ。

 

 

大差がついた試合で、さらに得点を重ねること、また個人的な記録を伸ばすことは、自分のチームのことしか考えていないということになる。そして皆が知るように、平均年俸が400万ドルのメジャーリーガーたちは、いかなる場面でも私心を持つことはない。

試合中いつでも、定められた規定通りに塁に出ることは正しいことだ。勝利に向かってプレーしなくてはならない。今回はこの議論には触れないでおこう。

 

 

次はバントについての話に移りたい。

第2話につづく)

原文:Baseball’s five dumbest unwritten rules, ranked by their stupidity

翻訳:Ayako Hayashi

Jason Foster

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Jason Foster joined The Sporting News in 2015 after stops at various news outlets where he held a variety of reporting and editing roles and covered just about every topic imaginable. He is a member of the Baseball Writers’ Association of America and a 1998 graduate of Appalachian State University.