生死の境をさまよった元アストロズ一塁コーチ、開幕戦の始球式で涙の投球

Tom Gatto

生死の境をさまよった元アストロズ一塁コーチ、開幕戦の始球式で涙の投球 image

以前ヒューストン・アストロズの一塁コーチを務めていたリッチ・ダウアー。彼は昨年11月、ワールドシリーズから帰宅した直後に自宅内で転倒したことがきっかけで、硬膜下血腫を患った。その後、チームの優勝パレードの最中に倒れた彼は、命にかかわる状況だったためヒューストン病院での緊急手術を余儀なくされた。そして彼は医師をも驚かせる驚異的な回復を見せ、今日に至る。

▶スポーツ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

4月2日、ホームでの開幕戦を迎えた昨シーズンチャンピオンのアストロズ対ボルティモア・オリオールズの試合の始球式を務めたバウアーは、あふれ出る感情を抑えきれない様子で、キャッチャーボックスに座るAJ・ヒンチ監督に向かって一球を投じた。涙ぐむバウアーとヒンチ監督がマウンド付近で抱擁を交わすと、カルロス・コレアの先導のもと、アストロズの選手やコーチ陣も次々とバウアーにハグと握手を申し出た。

投球の瞬間の動画はこちら

「妻と家族、すばらしい医師たち、そして神の恩寵がなければ、私は今この場所にいなかったでしょう」。式典の前、ダウアーは報道陣に対してそう語った。

現在65歳のダウアーは、1976年から1985年まで、MLBでのキャリアすべてをオリオールズ一筋でプレーした。主に二塁手を務め、2度のワールドシリーズ出場も果たした(1979年と1983年)。コーチとしても、インディアンス、ロイヤルズ、ブリュワーズ、ロッキーズ、アストルズを渡り歩き、通算18シーズン指導した。また、マイナーリーグチームの監督を3年間務めた経験も持つ。

原文:Rich Dauer throws first pitch at Astros' home opener months after almost dying
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

 

 

Tom Gatto

Tom Gatto Photo

Tom Gatto joined The Sporting News as a senior editor in 2000 after 12 years at The Herald-News in Passaic, N.J., where he served in a variety of roles including sports editor, and a brief spell at APBNews.com in New York, where he worked as a syndication editor. He is a 1986 graduate of the University of South Carolina.