次の目玉トレードは? 候補に挙がる5人の大物先発投手

Ryan Fagan

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3人のプロスペクトとのトレードでジェームズ・パクストンを獲得したニューヨーク・ヤンキースが、今オフ最初の移籍を成立させた。

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パクストンはスプリングトレーニング前にトレードが成立した唯一の先発ピッチャーとはならないだろう。今オフにトレード移籍の可能性のある5人のビッグネームを見ていきたい。

ザック・グリンキー(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)

グリンキーは35歳、3年1億450万ドルの契約を残している。

必要性

プレーオフを目指す球団がローテーションに切望する安定感のある投手だ。グリンキーは過去11シーズンで200投球回を8度達成しており、最低の数字を記録した年でも158回2/3を投げている。ナショナルリーグのサイ・ヤング賞の投票では、2015年は2位、2017年は4位に入っており、今年も防御率3.21、K/BB(奪三振数÷四球数の値。3.50以上が優秀)が 4.63に、bWAR4.2という安定した成績を残した。

懸念材料

グリンキーの獲得を目指す球団は35歳から37歳にかけての彼をチームに所属させることになる。そして彼はMLBで最も大金を稼いでいる投手だ。グリンキーは30代後半を迎えてもその投球術でアウトを積み上げていくだろうが、金額と期待値の両面で彼と釣り合うプロスペクトを見つけるのは難しい。

マディソン・バムガーナー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)

バムガーナーは29歳、2019年オフにFAになる。

必要性

ワールドシリーズ優勝を目指しているなら、10月に残した成績でバムガーナーを上回る投手はいない。ワールドシリーズの通算投球回36回の防御率0.65はレジェンド級の偉業だ。もちろんレギュラーシーズンでも素晴らしい成績を残しており、キャリア通算防御率3.03とFIP3.25を誇る。過去2シーズンはそれぞれダートバイクでの転倒と骨折で離脱したが、いずれも完全復帰した。彼は今オフにトレード候補に挙がる先発投手の中で最高の選手だ。

懸念材料

本当に「トレード候補に挙がる」のかは疑わしい。バムガーナーはバスター・ポージーとともにジャイアンツの顔であり、彼を獲得する球団は1年契約の先発投手に破格の金額を支払わねばならない。ジャイアンツで(実質的には)新GMとなったファーハン・ザイディがもし最も人気がある貴重な人材を放出するなら、チームに必要な若手のタレントを獲得して「ウィンウィン」のトレードにしなければならない。

ソニー・グレイ(ヤンキース)

グレイは29歳、2019年に年報調停の有資格選手になり、2019年オフにFAになる

必要性

ヤンキー・スタジアムでは本来のパフォーマンスを見せられなかったが、来シーズンに復活を期すグレイから利益を得たい球団はあるだろう。さらに、彼はトレード候補に挙がるほかの先発投手たちほどコストもかからないため、リスクを負う価値がある。

懸念材料

ヤンキー・スタジアムでの防御率6.98と他球場での防御率3.17。2018年の成績を見れば、グレイは完全に転勤の候補者だ。なぜニューヨークの球場で結果を出せなかったのか、環境を変えたらキャリア序盤で見せた好結果(2014年から2015年の2年通算64先発で防御率2.91)を残せるかどうかを考えてみるべきかもしれない。

ノア・シンダーガード(ニューヨーク・メッツ)

シンダーガードは26歳、3年の年俸調停契約を残し、2021年オフにFAになる。

必要性

シンダーガードが最低でもキャリアで1度はサイ・ヤング賞を獲るとすれば、自分のチームのユニフォームを着ているときに1度目の受賞をしてほしい。2018年シーズンの先発登板は25試合に留まったが、長身右腕はfWARの数値でナショナルリーグ7位タイにランクインした。獲得するチームは、26歳から28歳という選手としての全盛期に入る彼を保有することになる。

懸念材料

コストは高くつくだろう。ジャイアンツ同様、メッツの新GMに就任したブロディー・ヴァンワゲネンは、トレードでビッグネームを獲得できるかプレッシャーがかかるだろう。

コーリー・クルーバー(クリーブランド・インディアンス)

クルーバーは来年の4月10日で33歳、2020年 (1350万ドル)と2021年(1400万ドル)は球団が再契約の選択権を持つ。

必要性

過去5年間で2度サイ・ヤング賞に輝いた(そして3位に2度入った)投手がトレード市場にいたら、何をしてでも獲得したいはずだ。大型右腕は5年連続で200投球回と222奪三振以上を記録している。インディアンスでトレード候補に挙がっているローテーション投手は彼だけでなく、来年の3月21日に32歳になるカルロス・カラスコの2020年の契約(950万ドル)は球団側が選択権を持っている。彼は2018年シーズンにFIP 2.94と9回あたり10.8の奪三振率を記録した。

懸念材料

コストはかかるだろう。クルーバーは絵にかいたようなエリート投手だ。年齢も気になるところだがグリンキーよりはいくぶん若い。

原文:MLB trade rumors: Noah Syndergaard, Zack Greinke headline five starting pitchers who could be dealt

翻訳:Kaito Kato


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Ryan Fagan, the national MLB writer for The Sporting News, has been a Baseball Hall of Fame voter since 2016. He also dabbles in college hoops and other sports. And, yeah, he has way too many junk wax baseball cards.