4.なぜ認可リスト外の薬物を服用しているのか?
MLBは認可薬物のリストを公表している。理論上では、選手はどの薬物を服用できるのかを把握しているはずだ。例えそれがどんなに無害に見え、医師がなんと言ったとしても、リスト外の薬物に手を出すのは賢明とは言えない。リストに載っていない薬物は避けるべきだ。とにもかくにも、禁止薬物で陽性反応が出た時に驚きを示した選手たちが表立ってこの危険性を説明するべきなのだろう。
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5.知識不足のせいでこのような被害に遭うことを、他の選手に忠告するか?
カノは、ドーピング薬は使用していないと発言した。繰り返しになるが、確かにフロセミドはドーピング薬ではない。しかし、この一件はMLBの全選手にとっての教訓となるべきだ。これまでのすべての薬物絡みの出場停止処分がそうであるべきであったように。しかし今のところ、その教訓は生かされていない。
カノは声明文の中で「本日、MLBが下した出場停止処分を受け入れることに決めました」と述べた。「これは、私のこれまでの人生の中で最も難しい決断でした。しかし、薬物を渡された時に抗議しなかったことを考えると、最終的には正しい決断をしたと言えるでしょう」。
このような事態を未然に防ぐためにも、MLBの選手たちは認識を広める努力をするべきだろう。彼が何も知らなかったという信じ難い話が報道通り真実であればの話だが。しかしひとまず、今は彼の言い分を信じることにしよう。カノや、他の偶発的薬物違反の被害者となった選手たちにとっては、新たな薬物を試みる際の危険性について、より良い教育や情報を発信するために働きかける絶好の機会となっただろう。それに関して言うと…
6.出場停止となった今、日常で何かを変える?
とある選手が禁止薬物だと知らずに飲んだ薬物によって陽性反応が出たとき、その選手には自身のためだけでなく、全選手の再発を防ぐための改善策もすぐに行ってほしい。新しい医師を探したり、医師に多くの説明を求めるようにしたり、教育を受けたり、ということだ。大きな事例での先導者として、カノにはしっかりと考えてほしい。禁止薬物を誤飲した他の選手が、チームメートを同様の過ちから救う助けとなったかどうかは知らない。しかし、カノは自身の周りでそのような事態を起こさないよう、気を付けなければならない。
7.厳しい罰則があれば、将来の意図しない薬物摂取を防げると思うか?
ドーピング薬使用者に対してのMLBの司法制度が甘すぎると言う選手も多くいる。甘い処罰になるのは、禁止薬物で陽性反応が出た選手のうちほぼ全員が知らなかったと主張するからだ。本来はもっと厳しい処罰が必要なのかもしれない。そのほうが、選手たちを誤った服用から遠ざけることができるだろう。これは「非意図的に」禁止薬物を服用した全選手が関わった明らかな問題だ。
もし選手たちが本当に知らずに服用していたり、何かしらの改善を行いたいと考えていたりするのであれば、この話題についてムキになるのはもう終わりにしよう。
(完)
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原文:Robinson Cano suspension: 7 questions for Mariners slugger after failed drug test
翻訳:日本映像翻訳アカデミー