本当なの? 禁止薬物「知らずに飲んだ」選手たちに問いたい7つの質問【前編】

Jason Foster

本当なの? 禁止薬物「知らずに飲んだ」選手たちに問いたい7つの質問【前編】 image

シアトル・マリナーズのロビンソン・カノ内野手が禁止薬物に陽性反応を示した。本人は禁止薬物だとは知らなかったと主張しているが、カノの主張は信じがたい。

カノは5月15日午後に声明文を発表し、この薬物(フロセミド)はドミニカ共和国の医師から処方されたもので、MLBが使用を禁止している薬物だとは知らなかった、と主張した。フロセミドは多くの症状に有効な治療薬であり、PED(運動能力強化薬物)ではない。しかし、しばしばステロイドの使用を隠す利尿剤として服用されることもある薬物だ。いずれにしても、カノの立場は芳しくない。

▶スポーツ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

声明文の中で彼は、「今はただ、もっと注意深くあればよかったと思っています」と述べた。

禁止薬物の使用で選手が出場停止処分を受け、それが禁止されているとは知らなかったと主張する度、彼らに聞いてみたいと思っていたことがあった。場合によって、そのときの状況は異なることがあるが、聞きたいことは大体同じだ。

1.なぜ、自分の体内に何を入れたのか分からないのか?

カノは声明文の中で、これまでの多くの陰性反応の検査結果を引き合いに出し、「私が愛する野球と、そのルールを裏切るような行いは決してしません」と語った。彼はMLBの監視下ですでに不正を行っているわけだが…、もしも仮に、彼に不正を行う意図がなかったとしても、2018年の現代において、このような事態に陥るのを防ぐのは容易だったはずだ。現在の野球界では、トレーニングや栄養管理が非常に重視されている。薬物検査で陽性反応を出せば重い罰則が科されることは言うまでもなく、正確に中身の知れない物を体内に取り入れる理由などはあり得ない。それについて言えば…

2.なぜ、よく知りもしない物を摂取するのか?

もし仮にカノが本当にフロセミドに関する知識を一切有していなかったとしても、それについて調べるのは簡単だったはずだ。さらに言うならば、2018年現在MLBでプレーする選手を診察する医師は、担当する選手が服用を許可されている薬物を把握しておくべきだろう。新しい医者に掛かる選手は「出場停止になる薬は渡すな」という姿勢で臨むべきだ。つまり、処方箋をもらう時には健康への悪影響を疑うべきなのだ。最低でもGoogleで検索ぐらいはするだろう。これでは、フロセミド以外に認可外の薬物が使用されていないと信じることも難しい。

3.新しい薬物を服用するとき、チームやMLBの誰かに相談していないのか?

市場には常に新しいサプリメントや薬物が持ち込まれている。その多くは、様々な理由から魅力的に思えることだろう。もし、ひとつ試してみようと思ったり、医師に進められたりしたとしたら、チームドクターや、トレーナー、または、問題が発生する可能性があるかどうかを判断できる、医学訓練を受けたリーグ関係者に相談するのが賢明だ。

後編へ続く)

【ジロ・デ・イタリア注目記事】
ジロ・デ・イタリアとは?|初夏のイタリアを駆け巡る世界3大自転車レース

【DAZN関連記事】
【必読】DAZN(ダゾーン)の"トリセツ" 最新・2018年版!
ネットでプロ野球中継を視聴する方法を紹介
DAZNでのプロ野球の放送予定や試合スケジュール
DAZNでF1放送を視聴する方法は?
【最新・2018年版】F1の放送予定・レース日程まとめ
ネットでMLB中継を視聴する方法を紹介
MLBの試合日程・放送予定|テレビでの視聴も可能?/2018シーズン

Jason Foster

Jason Foster Photo

Jason Foster joined The Sporting News in 2015 after stops at various news outlets where he held a variety of reporting and editing roles and covered just about every topic imaginable. He is a member of the Baseball Writers’ Association of America and a 1998 graduate of Appalachian State University.