昨シーズンのサプライズ、ツインズ好調の秘密は守備の強化にあり【後編】

Alex Stumpf

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守備シフトについても触れる必要があるが、ブライアン・ドジャーがいるツインズにとっては、デリケートな話題なのかもしれない。しかし、“MLB界の不文律”に対してドジャーが激しく非難したことは内野手のポジション編成の小さな副作用に過ぎない。

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ツインズは守備シフトを最近になって取り入れ始めたわけではない。ファングラフ社のデータによると、ツインズは2016年シーズンに1050人のバッターに対して守備シフトを行ったのに対し、2017年シーズンは1134人でわずか8%上昇したのみだ。違いは、効果的な守備シフトを行ったかどうかだ。2016年、ツインズが守備シフトを行ったとき、相手バッターは.291 wOBAの記録で、これはリーグの真ん中についていた。2017年、対守備シフトのリーグ平均は3ポイント下がった。ツインズは15ポイント下げ、全体で5番目に低い.276 wOBAに抑えた。

チームのロッカールームでは誰も企業秘密を明かさないが、守備が弱いトレバー・プルーフの代わりにサノを内野手に戻したのが、好転した要因だろう。

「選手陣は新しい取り組みを進んで取り入れようとしている」とバクストンは語る。「僕たちは新しいことには進んで挑戦するし、もしうまくいかなかったら、諦めて元のやり方に戻すだけだ」。

バクストンも、他の多くのセンターより浅い守備をするが、それは彼の一流の俊足によって、ポテンヒットを減らしながらも、深いフライにも追いつけるからである。

「僕たちは、新しいことにトライすることや、向上のための挑戦を恐れない」と彼は言った。

選手の適正なポジショニングはより多い勝利につながり、より多い勝利は、試合中の自信につながるとバクストンは言う。その自信は、適正なポジショニングに対する信頼だけでなく、機会が来た時にヘッドスライディングを試みる心構えにもつながる。

「自信がつけばより安心して試合に臨める。そしてより多くのチャンスを得られる」とバクストンは語った。

私たちが2018年のツインズに注目するのは、ツインズのあらゆる側面が、好転につながっているように見えるからである。

2018年、ツインズはさらに多くの守備シフトを採用している。最初の7試合で対決する94人のバッターに対して、平均およそ1イニング半ごとに配置変えするのである。それにより、MLB史上最高のwOBA .153で打者を抑えている。

カストロは、入団から1年の新チームで、多くの得点を防ぐだろう。バクストン、サノ、ケプラーはひとつ年を取り、さらに伸びるだろう。そして、プレーオフ出場とオフシーズンの補強により、皆が自信を持てているとパクストンは言う。

その自信と結果がセールスポイントとなり、アディソン・リード投手がこの冬ツインズと契約した。彼は、ツインズのやり方ではなく、ツインズが成し遂げたことがより重要だと思ったようだ。

「選手として、僕は防御率や勝敗は重要視するが、“wXRZ”には注目しない」とリードは言った。「チームの将来について、チームの現状については、目で見れば多くのことがわかる」。

リードが「見た」のは、チームが彼に最高の勝利のチャンスを与えてくれたということだ。そのために、ツインズは独自に守備を見直したのだ。

原文:How the Twins improved their defense and became a playoff contender
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Alex Stumpf