新ルールが仇となり……マイナーリーグ、タイガースがみた悪夢

Tom Gatto

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今月19日、コネチカット・タイガースは野球チームが経験し得る最悪な夜を体験した。

彼らは2度の苛立たしいサヨナラ負けを味わったのだ。しかも、二つ目の試合はノーヒットノーランをくじかれ、試験的に取り入れられている延長回の新ルールによって突如終わりを告げられた。

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デトロイト・タイガースの傘下チームで、ニューヨーク・ペンリーグ(ショートシーズンA)に参加しているコネチカット・タイガースはこの日、オークランド・アスレチックス傘下のバーモント・レイクモンスターズとダブルヘッダーでの試合を組んでいた。前日の試合が雨の影響により1回表途中で延期となったため、この日は、延期となった試合を行った後に、元より予定されていた試合を7回までと短縮した形で行う必要があった。

延期された試合は8回表まで同点となった。しかし、9回裏にレイクモンスターズが押し出しの四球で得点を挙げ、5対4で勝利を獲得した。レイクモンスターズはこの回、最初の打者2名が凡退となった後に3塁打が飛び出し、その後2者が四球で出塁していた。

2試合目を終える時には、この敗戦とほとんど同じ光景を目にすることになった。

タイガース投手陣のジャック・オラフリン(4回)とビリー・レッシャー(3回)は、レイクモンスターズ打線を7回までノーヒットノーランに抑えた。オーストラリア出身、18歳のオラフリンは、この試合がアメリカでのプロデビューだった。彼は出塁を1に抑え(2回にロバート・ミューレンに対する死球を投じた)、5つの三振を奪った。

この試合は7回までに短縮されていたため、8回からは延長回となった。そして、試合は実験的なルールを導入することとなった。

今年から、マイナーリーグの延長回ではノーアウト2塁で回を始めることとなった。タイガースも2塁に走者を置いて回を始めたものの、三者三振に終わった。そして8回裏、依然としてヒットに恵まれなかったレイクモンスターズであったが、リリーフ投手アーロン・ヘルナンデスから犠打を奪うことで走者ハビエル・ゴダールを3塁へと進めていた。そして次の打者ミューレンがシングルヒットを放ち、ゴダールを本塁へと帰した。

ノーヒットノーランは途絶え、完封試合も成し遂げられず、試合も幕を閉じた(現地6月20日午前0時37分)。タイガースにとってはつらい二重の敗戦だった。

MLBは、試合をより早く終了させ投手の酷使を避けるための延長回ルールの実験台としてマイナーリーグを使用している。このルールに反対する人々は、これによって通常の試合展開にも劇的な変化がもたらされると考えている。

19日、この延長回のルールはチームに2度目の悲劇をもたらし、若きオラフリンが後世に伝える物語に思いがけない展開を与えるのに役立ったのであった。

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原文:Extra-innings rule helps make bad night even worse for Tigers minor-league team

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Tom Gatto

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Tom Gatto joined The Sporting News as a senior editor in 2000 after 12 years at The Herald-News in Passaic, N.J., where he served in a variety of roles including sports editor, and a brief spell at APBNews.com in New York, where he worked as a syndication editor. He is a 1986 graduate of the University of South Carolina.