批判を跳ね返す大谷翔平の活躍に、ソーシア監督も太鼓判!

Joseph D'Hippolito

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3試合と14打席をDHとして出場し、現段階で大谷の打率はチームトップで、本塁打数と打点はマイク・トラウトと並び1位タイだ。

23歳の大谷は水曜日ア・リーグのサイ・ヤング賞保持者であるコーリー・クルーバーから2ランホームランを放ち、結果として5打数2安打となった。その試合をロサンゼルス・エンゼルスは3-2で終え、13回にまで及んだ長期戦を制した。

大谷の現在の記録は打率.429で、5打点となっている。

「段々と慣れてきている」と、ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・ソーシア監督は言う。「彼の持つパワーとスイングスピードを見てくれ。コーリー・クルーバーからホームランを打つ事は難しい事なんだ」確かにクルーバーは昨年9回での平均被本塁打が0.93で、ア・リーグでベスト3の投手である。

昨季、北海道日本ハムファイターズで大谷は65試合に出場し、自己ベストの.332をマークした。一昨季にも自己ベストの22本塁打と67打点を記録している。

「彼はどんな球場でも広角にヒットを打てる力を持っている」と、エンゼルスの一塁手アルバート・プホルスは言う。「彼は今までのキャリアでそれをし続けている。あとはバランスと自分のルーティーンを見つける事が大事だ。彼はスプリングトレーニングで苦しんでいたが、それがどうしたっていうんだ。スプリングトレーニングでは誰もが苦しむものなんだ」

打席とマウンド、両方での苦悩がある大谷だが、本当にメジャーで成功できるのか疑問に思う者もいるだろう。彼は自分に対する批判を覆せると本当に思っているのだろうか。

「批判する者達に言い返す事はしない」と大谷は通訳の水原一平を通して語った。「スプリングトレーニングでは悪い結果を残した。だから批判されてもおかしい事じゃない。シーズンを戦い抜けば、うまくいかない日もきっと来るだろう。ただ問題と日々向かい合い、チームの勝利に貢献する」

水曜日の試合の5回、記憶に残るプレーがあった。インディアンズが2-0でリードしていた。ピッチャーのクルーバーは4 1/3回を投げて1人のランナーしか許していなかった。アンドレルトン・シモンズが三塁線へのバントでエンゼルス初ヒットを決めていたが、それだけだった。

1アウト後、大谷の2打席目、初球はインサイドへの88マイルのカットボールだった。2球目も89マイルのカットボールをファールにした。そして3球目、92マイルの直球をセンター・フィールドに運んだ。ブラッドリー・ジマーはこの打球を取ろうと試みたがフェンスに衝突し、ボールはフェンスを越えた。

「昨夜もそうだったが、フェンスを越えるとは思っていなかった」と、大谷は言う。「2塁にはランナーがいて単にヒットを打とうと思っていた。スイングをコンパクトにしようとしたが、結果として柵越えした」

火曜日の初ホームランの時とは異なり、大谷がベンチに戻っても“沈黙トリートメント”はなかった。チームメイトは大谷を温かく迎え入れ、トラウトは大谷のヘルメットを取った。

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大谷はクルーバーとの初打席で三振していたが、第2打席での大谷は1打席目と大きく違った。

「大谷に関しては、対戦相手のピッチャーを観察して、それに慣れる事が大事だ。1打席目の後、彼が何かを大きく修正したとは思えない」とソーシア監督は言う。

8回にアンドリュー・ミラーとの対戦で内野ゴロに倒れた後の10回、ソーシア監督が大谷のバッティングに信頼を置く理由が垣間見えた。クローザーのコディ・アレンから、フルカウントで93マイルの速球を跳ね返し2本目のヒットを放った。

「メジャーのバッターとして活躍するには、吸収しなければいけない事が沢山ある。しかし今は上昇傾向にある。気持ちをつくれているし、これからも進化していって欲しい」と、ソーシア監督は言う。

原文:Shohei Ohtani looking very comfortable with hitting part of dual role
翻訳:TATSUYA SATO

Joseph D'Hippolito