ホセ・アブレイユは打席に入るとき、オレステス・キンデランの映像を引き出す。シカゴ・ホワイトソックスの一塁手であるアブレイユは、母国キューバで10シーズンプレーした後、メジャーリーグにやって来た。しかし彼は、インスピレーションを必要とするとき、今もなお母国の英雄を思い出す。キンデランはキューバのホームラン王で、2度の五輪金メダルに輝いた。彼はアブレイユにとって、幼少期のヒーローだった。
今日のスター選手たちもかつては子供であり、当時のスター選手たちに憧れて育った。しかし選手たちはキャリアの真っ只中においても、母国の英雄から学び、あるいは感謝する。言い換えると、メジャーリーガーを見て何かを真似しようとすることは、たとえ自身がメジャーリーガーになっても続くのだ。
キューバで幼少期を過ごしたアブレイユは、メジャーリーグの試合を見られなかった。だから、彼にとって打者としてのモデルはキンデランであり、そしてアブレイユによると、それは今日まで変わらない。
「調子が悪いと感じるときは今も、彼のビデオを見て、彼がどんな風に打っていたかを確認するんだ」アブレイユは通訳を介して、スポーティングニュースに語った。
現在、アブレイユはアメリカで最高の打者たちを間近で見られるプレミアシートを有している。彼のお気に入り選手のひとりは、ミゲル・カブレラだ。彼らは共に一塁手であり、同地区で数年間に渡り戦っており、お互いの思考を観察する機会がよくある。
「僕らはよく、手の位置について話をするんだ。手を内側(身体の近く)にとどめておけるようにね」アブレイユは言った。「手の位置をコントロールすることは、僕らにとって打撃の重要なポイントなんだ」
シンシナティ近郊で育ったカイル・シュワーバーは、多くのファンが1990年代、そして2000年代前半にやったことをやった。ケン・グリフィー・ジュニアの真似だ。
「帽子を前後逆さまに、少し斜めに傾けてかぶっていた写真があるよ」シュワーバーはスポーティングニュースに言った。
しかし、現在はシカゴ・カブスでレフトを守る彼が高校そして大学時代、多分に参考にしたのはまた別のレッズの打者、ジョーイ・ボットーだった。ボットーの打席でのアプローチ、質の高い打席を生み出す方法を研究したとシュワーバーは言う。ボットーが真ん中低めの打ちごろと思われる速球を見逃して、その次のスライダーをホームランにしたのを見て、シュワーバーは自分が好きなボールに狙いを定めることの重要性を学んだという。
「それこそが打撃のあるべき姿だ」シュワーバーは言った。「打席に入って狙い球を絞る、狙い球が来たら逃さず仕留める」
ボットーの徹底した選球は有名だが、シュワーバーはそれを自身の打撃にも適用した。結果は見ての通りだ。昨年は低打率に苦しんだものの、12.1%という高い四球率を記録。今年は16%まで跳ね上がっている。
現在のチームにおいて、シュワーバーはクリス・ブライアントを尊敬しているが、自身のスタンスは変わらない。より彼にとって参考になるのは、アンソニー・リゾだと言う。シュワーバーとリゾは共に大柄な左打者で、打席でのアプローチも似ている。相手投手の攻め方についてリゾから話を聞くのは、参考になるとシュワーバーは言う。ナショナル・リーグ中地区におけるリゾの豊富な経験もまた、助けになる。リゾはこの地区に関する十分な脳内データベースを有していて、シュワーバーはそれを活用しようとしている。
(後編へ続く)
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