大谷、開幕6戦で2回の11奪三振はア・リーグ初!6戦43Kもエンゼルス史上最多

Joseph D'Hippolito

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118年の歴史を持つアメリカンリーグには、大谷翔平が母の日に打ち立てた記録を達成した選手はいない。ロジャー・クレメンス、ホワイティー・フォード、レフティ・グローブ、ウォルター・ジョンソンも大谷の記録には及ばなかったのだ。

23歳の日本人ルーキーは開幕から6度目の先発のうち2戦で11奪三振を成し遂げた最初の選手になった。そして今回の試合でエンジェルスは2対1でツインズを下している。さらに6試合での先発で記録した大谷の43奪三振は、この登板数ではエンジェルス史上、最多となる。

日曜の試合では、圧巻のパフォーマンスを見せ、大谷は野球史に語り継がれることになる大記録を持つ選手となったのだ。

大谷は11奪三振で降板した。5週前のオークランド・アスレチックス戦で見せた自身の12奪三振よりも1つ少ない記録だ。2回から4回までの間に右ピッチャーの彼は、ツインズの打者10人中8つの三振を奪った。これには5連続奪三振も含まれている。

5回までに、大谷は二塁を踏ませず、フォアボールもなかった。6回1/3の登板で、ルーキー大谷がメジャーでの最多投球数となる103球で許したのは、1失点、2四球、3安打だけだった。そして今回、投手としての勝敗は付いていない。

「好調なだけでなく、とても驚異的なスタートだった」エンジェルス監督のマイク・ソーシアは報道陣の質問に対し、笑いながら答えた。「彼のピッチングは刺激的だった。彼はスライダーとカーブ、どちらの変化球も使いこなしていた。皆が目にしたようにスプリットも同じく素晴らしかった。彼はスピードもある本当に素晴らしい投球を見せてくれたと思うよ。彼は自分が必要だと思う時に、高いレベルのピッチングをしたんだ」

ツインズの二塁手ブライアン・ドージャーも、ソーシア監督の大谷のスプリットに対する評価に同意している。

「彼のスプリットは本当に素晴らしいね」ドージャーは述べた。「漠然とこの言葉を使っているが、いつも同じでないことが素晴らしいんだ。毎回同じ動きの投球ではないという意味だ。左にそれることもあれば、右に落ちることもある。けれど同じゾーンの中でいつも落ちるんだ」

ツインズの先頭打者であるドージャーはいかに大谷の調整が素晴らしいかを目の当たりにした。試合の初球は95マイルの速さだった。そのあと、ドージャーは95マイルの別の投球を打ち、そのボールは三塁手ザック・コザートのグローブに捕らえられた。しかし3回、このツインズの二塁手、ドージャーはスライダーと2球スプリットで三振となった。球速は82マイルから88マイルだった。

「彼はストライクゾーンに投げ込んでいた」エンジェルス捕手のマーティン・マルドナードは語った。「彼は投球ごと、そしてイニングごとに調整していた。彼はどんなカウントの場合でもあらゆる投球を駆使した。打者が打席に立って、どんなカウントの時でも4種類の投球の中から1つを探し当てるのは難しいことだ」

マルドナードにとっては、大谷の頭脳は配球の強化につながっている。

「いつも彼は本当に頭がいいと、僕は言ってるんだ」マルドナードは述べた。「彼はいつでも自分が何をしたいのか、どんな投球をすべきか、いかに彼が打者を様々な方法で攻撃するのかについて話をしている。彼の成功の理由はそこだと思う」

大谷にとっては、事前の準備が自分の戦略を強化しているようだ。

「バランスよく4つの4種の投球をミックスさせること、そして打者のバランスを崩し続けようとすること、それが僕の最大の強みだと感じています」大谷は通訳を介してこう述べた。「もちろん、対戦チームや打者にもよります。けれど、僕は事前のゲームレポートを研究して、投球をミックスさせ、打者のバランスを崩そうとしています」

ルーキー大谷は6回の表に見せた冷静さもソーシア監督にとっては印象的なものだった。イニングが始まってすぐ、大谷はドージャーに初の四球を与えた。その後ワイルドピッチで2塁、またエドゥアルド・エスコバーの内野ゴロで三塁へと進んだ。しかし大谷は、エディ・ロザリオに対し、球速76から99マイルの4球で三振を奪ったのだ。

「厳しい状況の試合の中での翔平が、まさに彼なんだ」ソーシア監督はこう述べた。「翔平はアウトを取るために真剣取り組まなければならなかった。彼は自分の持ち球すべてを使った。おそらく彼のポケットの中には他にもたくさんの作戦があるだろう。けれど彼は今日の試合でそれを使うことはなかった」

7回1アウトで9球を投げ、ローガン・モリソンを四球で一塁に歩かせた後、ソーシアはルーキー大谷を降板させた。監督がマウンドに向かう時、至る所でブーイングが起こった。その後、大谷がダグアウトに戻るときにはスタンディングオベーションも巻き起こっていた。

「6回降板の予定で懸命に投げていたから、6回を終えた後に翔平と話をした」とソーシアは述べている。「彼は『最高の気分。問題ないと感じている』と言った。降板は彼が疲れ始めているかどうか、ということだけだった」

「まだ力強い投球ができているかもしれない。けれど、時折速さを求めてコントロールを失うことになる。疲れている時に投げようとすると自分の投球ではなくなることがある。その時には、腕や他の体にもストレスがかかっていることになる。だから、慎重になりたいはずだ」

ソーシア監督に対し他の選択肢を与えていなかったのかもしれないし、5月6日のシアトルでの登板のような結果になっていたかもしれないと大谷は考えている。シアトルでは、6回を完封で抑えた後、7回にリリーフ投手に交代する前に、大谷はシングルと2ランホームランと打者3人にストレートのフォアボールを許していた。

「実際、ホームランを打たれて動揺していました」大谷は通訳を介し語った。「メジャーリーグでは、だれでもいつでもホームランを打つことができる。前回の登板は、ホームランと四球で自分の登板が終わった。監督はもう一度同じようなことになると思ったのかもしれない。僕は彼から信頼される必要がありますね」

原文:Shohei Ohtani makes history in latest dominant start for Angels
翻訳:Ayako Hayashi

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