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エンジェルズは、いささか停滞している。
オリオールズ戦を迎えた現地時間29日の時点で、過去17試合を13敗としており、勝率は.500(41勝41敗)にまで落ち込んだ。ここ10試合でワイルドカードのポジションからも外れており、アメリカンリーグ西地区首位のアストロズには13.5ゲーム差を付けられ、地区順位4位に甘んじている。この現状、将来殿堂入り確実のマイク・トラウトが、それらしい活躍ぶりで、17試合を打率.382としているにもかかわらず、だ。
そう、つまりこのチームは何かしらの「いいニュース」を必要としていた。そして大谷翔平がバッターボックスへの復帰に向いつつあるという知らせは、その「いいニュース」に見えることは間違いない。
エンゼルスのラインアップにはもう1人、オールスター・レベルの打者が必要だ。ゼネラルマネジャーのビリー・エプラーは同28日に電話で、大谷はすぐにでも打撃練習を開始し、シートバッティングを始めるのも遠くないだろうとの観測を発表した。いつラインアップに復帰するか、具体的な予定はまだないものの、そう遠くはない、というような雰囲気だ。
金曜の試合に際してチームが出したメディアリリースの中で、同チームは正式に、次のように発表している。
「大谷に関する続報:大谷翔平(10日間の故障者リスト入り:右肘内側側副靱帯の中度捻挫)は6月7日、肘に幹細胞/血小板多血漿(PRP)を投与した。昨日のMRIの結果では、肘の内側側副靱帯に改善が見られた。大谷はただちに打撃練習を開始する。その日ごとの進み具合により、早ければ今週末にでもシートバッティングも可能。マイナーリーグへのリハビリ出場はせず、その代わりに練習環境でリハビリをしていく。およそ3週間程度で、今シーズンのピッチングが可能かどうかを改めて確かめる予定」
どう見ても、いいニュースだ。そうだろう?
エプラーはテレカンファレンスの中で、打者としての復帰は、投手としての復帰予定には影響しない、とも話している。故障が判明した当初考えられていた、大谷故障について回る疑惑である、トミー・ジョン手術の必要性は、どうだろう?
現時点では、トミー・ジョン手術を受けた場合、大谷は少なくとも2019年シーズンの終盤まで、より現実的には2020年の序盤までは欠場することが予想される。つまり手術回避が非常に重要だ、ということだ。それがエンゼルスと大谷がPRP投与を選択した理由に他ならないだろう。
ただし、エプラーは次のようにも付け加えている。
「翔平に手術が必要だと言っている医師は、今のところ誰もいない」
このコメントからあまり前向きな感じを受けないのは、筆者だけだろうか。あるいは単なる言葉の問題かもしれないが、「翔平は出術の必要はないと、医師たちは言っている」と言ったほうが、前向きな感じになったはずだ。
そして特に「現時点では」のあたりに、自信があまり感じられない。
医師たちは3週間後にまた診断をする。そして予定は未定だが、打者としてのリハビリが順調にいけば、そのころまでにエンゼルスのラインアップには復帰している、と考えるのが妥当だろう。
この3週間がエンゼルスにとっていい方向へと向かうことを、期待していることとしよう。エンゼルスのラインアップには、大谷が必要だ。大谷がホームランを放ち、スプレーヒッターとして球場のあらゆるところに「ライン」を描く時、ベースボールは楽しいものになる。この「いいニュース」について、筆者は他の人々よりも少しだけ、慎重になっているだけだ、と思うことにしよう。
原文:Shohei Ohtani injury update amounts to only cautious optimism
翻訳:Noriko Tabei
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