大谷翔平は本物だ、もう認めた方がいい

Jason Foster

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確かにまだ数試合しか見ていない。しかし大谷翔平が大活躍を続けるなかで私が思い続けていることは、「あとどれくらい?」だ。あとどれくらい待てば彼が本物の二刀流選手であると認めていいのだろう? マウンドでの圧倒的な活躍、打席での複数安打を見るたびに、今後もこの活躍が続くのだと思わざるを得ない。

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要するに、もう彼が本物であると断言してしまおうと言いたいのだ。

4月8日(日本時間9日)に見せたMLBでの2度目の先発登板で、彼は完全に主導権を握っていた。オークランド・アスレチックス打線は沈黙し、大谷は6回1/3まで完全投球。終わってみれば7回を無失点1安打1四球12奪三振で、ロサンゼルス・エンゼルスが6-1で勝利という完璧なものだった。

2試合目のルーキー投手としても異常なのに、彼は打者としても400フィートを超えるホームラウンを打ち続けているのだ。大谷翔平は通常の選手ではないのだ(彼が本当に人間なのかはまだ議論中だ)。

2度目の先発登板の2日前、大谷は19打席目にして今シーズン3本目のホームランを打っている(比較対象として、マイアミ・マーリンズが開幕から10日間でチームとして打った本数よりも多い)。ここまでの大谷の数字は .389/.421/.889、1.310 OPSだ。これはどんな選手にとっても素晴らしい数字だ。それを「投手」がやっているというのが凄まじい。彼が来る前からこうなると言われていたことではあったが、スプリングトレーニングではこれが見られなかったのだ。しかしエンゼルスのテレビ解説者たちは同8日(同9日)の登板を見ながら、スプリングトレーニングが6週間に渡る大きな釣りだったのではないかと冗談めいた。

「月曜日(同火曜日)にAL週間最優秀選手を受賞するであろう大谷翔平は、開幕から10試合で2勝、3本塁打を99年ぶりに記録した選手。今の所エンゼルスで最多勝、マイク・トラウトと並んで最多本塁打を記録しており、野球における最高のショーを見せてくれている。」

シーズン開幕前から、二刀流のスーパースターがやって来ると我々は約束されていた。「和製ベーブルース」がMLBに100年ぶりの旋風を巻き起こすと約束されていたのだが、どうやらその約束は本物らしい。

マウンド上で彼の速球は100マイル(約161キロ)を超え、スプリッターなどの変化球は笑ってしまうほど凄く、23歳の人間が投げているのは不公平だと言ってもいいくらいだ。コーナーを攻めるコントロールも抜群で、常に冷静な投球ができる。

8日(同9日)の試合では、7回が始まる時点で24個の空振りを奪っており、それは今シーズンの誰よりも多かった。最終的には44回のスウィングに対して25度の空振りを奪った。要するに、彼の投球は常に凄まじかったのだ。まぐれの場合こうはいかない。

「大谷翔平の序盤の活躍を受けて、もしかしたら彼は野球がとても上手いという可能性を考えなければならない」

同じくアスレチックス相手に見せた1週間前の初登板では、6回を3失点(全て1度のヒットによるもの)6奪三振で終えている。一度対戦したことのあるアスレチックス打線が、4月8日(同9日)の対戦でも混乱してたというのことが色々と物語っている。1週間の準備・調整期間がありながらも、変わらず無力に終わったのだ。これからシーズンが続いていくエンゼルスにとっては朗報であり、残りのアメリカン・リーグチームにとっては悲報となる。

そこでまたこの質問だ。もう充分だろうか? もう大谷翔平はベーブ・ルース以来となる、本物の二刀流スーパースターだと断言しても良いのだろうか? あとどれくらい彼を見る必要があるのだろうか? 当然他のチームは彼を分析しようと試みるだろうが、ここまでの活躍がただの幸運な幻であるという証拠もまるでない。

あとどれくらい見ればいいのだろうか? 先発を5回?10? 50打席?100?

もしかしたら、もう分かっているのかもしれない。

8日(同9日)の活躍を見た我々は、分かっていないとは言い難い。

原文:Shohei Ohtani is the real deal, so we should go ahead and declare it
翻訳:Reo Onishi

Jason Foster

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Jason Foster joined The Sporting News in 2015 after stops at various news outlets where he held a variety of reporting and editing roles and covered just about every topic imaginable. He is a member of the Baseball Writers’ Association of America and a 1998 graduate of Appalachian State University.