大谷翔平もピックアップ! MLBの前半戦、独自の賞を作ってみた

Joe Rivera

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オールスター休暇が迫ってきているということは、これまでのシーズンを振り返る時間もやってきたということ。

今シーズンはここまで大きなショックやストーリーが少ないものの、いくつかの驚きや物語もあった。

それでは始めよう。

マイク・トラウト・メモリアル「もっとふさわしい状況があるはず」賞

この賞はロサンゼルス・エンゼルスで凡庸なシーズンを送るはめになってしまっているマイク・トラウトの名前が冠されている。2018年はふたりの受賞がいる。

ジェイコブ・デグロム選手とマニー・マチャド選手、おめでとう。彼らは野球版トーマス・ジェーンだ。彼もいい役者なのに酷い映画に出続けている。

残念ながらデグロムとマチャドはジェーンが出演した「Deep Blue Sea」よりも厳しいシーズンを送っている。7月11日(日本時間12日)時点で、ニューヨーク・メッツは37勝53敗、ボルティモア・オリオールズは26勝67敗という成績だ。

マチャドはキャリア最高と言えるオフェンスを見せており、23本塁打、打率.314、キャリア最多となる163 OPS+を記録している。デグロムはリーグ最少となる防御率1.68、ナ・リーグトップとなる2.30 FIPを記録している。両選手ともに、余裕でそれぞれのチームのMVPだ。

これだけ活躍している選手がこれほど酷いシーズンを送らないといけないのは残念だが、ふたりともシーズンが終われば違うユニフォームを着ている可能性もあるので、未来は明るい。

少なくともマチャドは7月31日(同8月1日)の期限までに確実にトレードされるだろう。一方デグロムは、このままクイーンズで厳しいメッツのシーズンを送ることになりそうだ。デグロムがトレードされれば、サミュエル・L・ジャクソンが巨大なサメに食べられるほどのショックを受けるが、可能性は全くないわけではない。

優勝候補だと勘違いさせられそうで賞

クリーブランド・インディアンズはア・リーグ中地区を制することとなるだろうが、他の地区リーダーと渡り合うのは厳しそうだ。

最近の好調さにだまされてはいけない。中地区は本当に弱いのだ。勝率5割を超えているチームはインディアンズしかおらず、弱いライバル相手に勝利を量産している。7月11日(同12日)時点で、インディアンズは同地区相手に28勝14敗、それ以外には22勝27敗だ。4月21日(同22日)から首位に立っているのはそれが理由だ。

それでもローテーションとラインナップにオールスター級の選手は揃っている。トレバー・バウアーとコーリー・クルーバーは素晴らしいシーズンを送っている。

ここ数年、プレイオフで多少の成功は収めているが、2017年のALDSでのニューヨーク・ヤンキースへの敗戦が、優勝候補としての終焉だったのかもしれない。2018年10月にも似たような結果になるのが見えてくる。

弱いチームの中で一番強いで賞

タンパベイ・レイズ、おめでとう。

今年のレイズに機体にしていた人はほとんどいないが、シーズン前半思ったよりも面白い野球をしていた。最初の92試合で48勝44敗という成績で、ヒューストン・アストロズとヤンキースには合わせて7勝6敗だ。

5月にはセイバーメトリクスを利用した新発想であるクローザーならぬ「オープナー」を起用する先駆者ともなった。実際その戦略は機能した。そしてサイ・ヤング賞候補であるブレイク・スネルを筆頭に、4人の良い投手が活躍している。

しかし長期的にブルペンがどうなっていくかは誰も分からない。中継ぎ陣に疲労が現れるのだろうか?それとも勢いに乗って台風の目となるのか?これだけは確かだ。弱いア・リーグの中で、レイズは東側の競争率を上げている。

強いチームの中で一番弱いで賞

シアトル・マリナーズがプレイオフに進出できるまでは、彼らが良いチームだと評価できる人は少ないのではないだろうか。

今年のマリナーズはおそらくプレイオフに行くことができるだろう。7月11日(同12日)時点で58勝35敗ながらも、地区リーダーのボストン・レッドソックス、インディアンズ、アストロズにはわずか7勝12敗だ。カンサスシティ・ロイヤルズ、レイズ、ミネソタ・ツインズなどの勝つべき相手には16勝3敗という成績を残している。

マリナーズに挑戦することができるのは、ふたつめのワイルカードを枠を争うオークランド・アスレチックスだろう。ローテーションの不安定さやラインナップの穴を考えると、ア・リーグのトップ枠を競うのは難しいだろう。

マイケル・スコットの「なんでそうなの?」賞

エンジェル・ヘルナンデスが審判する試合を見ているのをうまく表現するのに『ザ・オフィス』のマイケル・スコットのシーンほど最適なものはないだろう。これとか、これとか、これとか。総じてみんな内側ではもう死んだような気持ちだ。

エンジェルはまたもやMLBの悪魔と化し、もっとも悪名高い審判となっている。今回はコミッショナーのオフィスに対する差別訴訟ではなくて、彼の酷いコールが問題なのが唯一の救いか。

審判のロボット化や、ストライクゾーンのコンピューター化の声が高まる中、ヘルナンデス審判の判断はそれに拍車をかけているかのようだ。『Bloomberg Business Week』による彼のボールとストライクの数値を見てみると、彼は85%しか正しい判定ができていないのだ。審判の中でも下位に属する。

どんな仕事も下手な人は存在するが、その人が有名であることは珍しい。ヘルナンデス審判が問題なのは、誰も知るべきではないような存在なのに有名であることなのだ。

ヘルナンデス審判は自分でさえもどういう判定するのか分かっていない試合もあるかのようだ。

エンジェル、おめでとう!

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よくやったで賞

もはやこの賞は『オークランド・アスレチックス賞』に改名した方がいいのかもしれない。

アスレチックスはア・リーグの多くの部門でトップ5入りする良いオフェンスで、周囲を驚かせている。もしかしたらマリナーズとプレイオフ枠争いもできるかもしれないのだ。これは予想した人がいただろうか。

しかし、いつか時計は深夜0時を指し、馬車は大きなカボチャに戻ってしまうものだ。地区内の他チームすべての相手に対して勝率5割を切っており、オールスター休暇後もア・リーグ西地区のチームと35試合を残している。もしこのトレンドが続くのであれば、プレイオフの望みは消えるだろう。

しかしそれまでは、よくやったぞアスレチックス。いつまでもこうあれ。

「大丈夫、俺たちは分かってるよ」賞

SNほどジョーイ・ボットを応援している人はいないだろう。

ボットはユニークなタレント、ユニークな性格を持ち合わせており、弱いシンシナティ・レッズでそのキャリアを過ごしてきている。レッズはブライアン・プライス監督を解雇してから成績を向上させて入るが(6月が15勝11敗)、それでもナ・リーグ中地区で低迷中だ。

34歳のボットは、例年通りの活躍を見せている。7月13日(同14日)時点で、.292/ .424/ .444、9本塁打、48打点を記録。本塁打はそれほどでもないが、それ以外はすべて結果を出しているうえに、守備も平均以上だ。

ボットは本当に見ていて楽しい選手で、史上トップ50選手になすらなれるだろう。「優勝できなかった最も最高な選手」に近づいていることが残念でならない。彼の圧倒的な存在感は、とても特別なものなのだ。

大丈夫だよジョーイ。我々は見ているよ。我々は君を応援している。

「自分らしくいるだけで特別だ」賞

大谷翔平のような選手が他にいるだろうか。彼は本物だ。100年以上誰もやれなかったことをやっているのだ。3桁をマークする速球と凄まじい変化球で打者をキリキリ舞いさせながら、巨大な本塁打を放つのを見ているのは本当に楽しい。

彼の打者と投手として活躍は、わずか42試合で2.1 bWARという数字を記録している。打者としては .279/ .359/ .51、7本塁打、141 OPS+を記録し、投手としては49.1回を投げ4勝1敗、61奪三振という数字を残している。

現在は負傷中なため、シーズン序盤の活躍の半分しか活躍できていないが、それでも十分に特別な選手だ。

原文:Manny Machado, Indians, umpire Angel Hernandez headline SN's MLB Midseason Awards
翻訳:Reo Onishi

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