エンゼルス・大谷翔平が二刀流の可能性を証明!

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月曜の夜、本拠地開幕の日に大谷への期待から4万3904人ものファンがスタジアムに駆け付けた。

大谷がリザーブの1人に入っていると宣告されたとき、大きな喝采が起きた。監督のマイク・ソーシアやアルバート・プホルス、その他エンゼルスの選手が受けた喝采を大きく凌ぐものだった。

火曜の夜にDHとして大谷が本拠地で初めてプレーした時、ファン達は大谷が喝采に値するプレーヤーだという事をはっきりと理解したことだろう。

1回の裏、大谷はメジャー初ホームランを放った。大谷の3ランホームランでチームは勢いづき、結果として13-2と大勝。

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大谷は現時点で3つのヒットを放っているが、ホームランはこれが初めてだ。ピッチャーとして白星をあげ、次の試合で野手としてホームランを放ったのは実にMLB史上97年ぶりの快挙だ。1921年にベーブ・ルースが成し遂げて以来の偉業だ。

「ショウヘイは自分の才能を発揮した。力と野球に対する能力の高さを証明したんだ。彼のおかげで今夜は楽しめたよ」と、ソーシア監督は語る。ソーシア監督は水曜日の試合に大谷をDHで出し、去年ア・リーグのサイ・ヤング賞を獲得したコーリー・クルーバーにぶつけると付け加えた。

ソーシア監督は今回の大谷のプレーが彼の打者としての進化を証明していると信じている。

「彼がバッティングで改善すべきなのは、構えをしっかりさせ、ボールをより強くとらえる事だ。」とソーシア監督は言う。「それが彼に必要な事だと思う。彼は自信に満ち溢れているし。自分の才能を理解している。彼はそれを単に生産的に実現すればいいだけで、場数を踏めば慣れてくる。彼が結果を残したい事は知っている。」

オークランドでの開幕戦で5打数1安打を記録した大谷は、その後修正を加え、今回のホームランに至った。

「メジャーの投手は日本の投手と大きく違う。ビデオを見たり、スカウトの記録を研究する事で準備し、状態を向上させた。」

彼の勤勉さがソーシア監督の心を打った。

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「精神的な面では、彼は期待よりもはるかにいい状態にある。彼は分析家だし、落ち着きがある。彼はただ実践的な経験を積みさえすれば良い。どうやってメジャーの投手からヒットを打つのか、またはどうやってメジャーの野手からストライクを取るのかを学べば良い。彼はよくやっているよ。」

大谷が打席に入った時は満塁で2-2で均衡していた。先発投手はジョシュ・トムリンだった。彼は88マイルを下回るストレートで打者を翻弄していた。

トムリンは大谷に初球、84マイルのカッターから入った。2球目はライトフィールドへのファール。

トムリンはその後74マイルのカーブを2球投げ、大谷はその最初の球を逃すも、2球目がワイルドピッチになり、3塁ランナーが帰ってきてエンゼルスが1点リードする事になった。

「あのワイルドピッチが気持ちを落ち着かせてくれた。点が取れたからね。」と大谷は言う。

その後、85マイルのカッターをファールにすると、次のカーブを右中間スタンドに叩き込んだ。

「打った時、フェンスを越えないと思っていたので頑張って走っていた。」

大谷がベンチに戻るとチームメイト達はルーキーに対するお決まりの沈黙を決め込んだ。大谷はハイタッチを求めたり、笑顔でチームメイトを揺すったりして応えていた。

その後ギャレット・リチャーズの合図で、チームメイト全員が大谷に駆け寄り初ホームランを祝った。大谷はベンチから出てヘルメットをとり観客の歓声に応えていた。

3回には二塁手のグラブをはじく痛烈な右前安打を放ち、5回にはリリーフのダン・オテロと対決し三振に倒れた。8回には95マイルの速球を打ち中前安打を記録した。その後レネ・リベラの2ランホームランでホームに帰ってきた。

「もちろん、最初のホームランで気が楽になった。チームの皆が良いプレーをしていたのも大きかった。」

大谷はメジャーお決まりの儀式をもう一つ経験した。試合の後のテレビインタビューの最中に、チームメイトのコール・カルフーンが背後から忍び寄り氷水を浴びせかけた。

「テレビでは見た事あったけど、現実になった。」と大谷は語る。

原文:Shohei Ohtani gives Angels fans glimpse of two-way potential in Ruthian performance
翻訳:TATSUYA SATO