大谷に沸いたシーズン!田中、前田がポストシーズンへ!MLB日本人選手のシーズン振り返り【3点解説】

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10月に入りメジャーリーグもポストシーズンに突入した。日本人選手の所属する球団ではニューヨーク・ヤンキース、ロサンゼルス・ドジャース、シカゴ・カブスが出場権を手に入れている。

★ポイント1:22本塁打の大谷は新人王候補に!

日米の野球ファンが大きく注目したのがロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平だ。本格的な「二刀流」としてプレーし、新人王候補にも名を連ねる活躍を見せた。投手としては10試合の登板で4勝2敗、防御率3.31の成績を残したが、9月に右ヒジの故障が発覚。シーズン半ばからは野手に専念している。その野手としては打率.285、22本塁打と日本人選手の初年度本塁打記録を更新し、強烈なインパクトを残してみせた。

大谷はすでに右肘の手術を終えており、投手としての復帰は2020年が想定されている。そのため、来シーズンは野手に専念する可能性が高い。どの時期から実戦練習を行うのかは、今後の状態を見ながら探っていくことになる。

★ポイント2:ポストシーズン進出に貢献した田中と前田

ニューヨーク・ヤンキースの田中将大は2014年のMLBデビュー以来、5年連続となる2桁勝利(12勝)を達成。ポストシーズン進出に大きく貢献した。しかし、好投をするゲームもあれば炎上してしまうゲームもあり、安定感に欠いていた。年間を通じ波の少ない投球に期待したい。

ロサンゼルス・ドジャースの前田健太は先発、中継ぎとフル回転。シーズン最終盤はセットアッパー的な役割を任され、チームの地区6連覇に欠かせない戦力となっていた。

前田は、今シーズン三振を奪う力を大きく伸ばした。125.1回を投げ、153奪三振とK/9(1試合あたりの奪三振数を表す指標)は「11.0」と、メジャー移籍後もっとよい数字を記録した。HR/9(1試合あたりの被本塁打を表す指標)も「1」を切る「0.9」。昨シーズンの「1.5」から大幅に改善されている。被本塁打が減り、奪三振を増やした好調の前田には、ポストシーズンの活躍にも期待がかかる。

一方でシカゴ・カブスのダルビッシュ有、シアトル・マリナーズの岩隈久志は故障に泣いた。大型契約を結びカブス入りしたダルビッシュはわずか1勝。シーズン終盤に手術も受けた。来春のスプリングトレーニングに向けてリハビリを開始している。

岩隈も右肩の手術からメジャー復帰を目指したが、残念ながら目標は叶わず。今シーズン限りの退団を表明している。来シーズンの所属先は未定だが、日本球界への復帰が濃厚だ。古巣の東北楽天ゴールデンイーグルスが岩隈獲得に最も近いポジションにいる。

★ポイント3:平野が結果を残す一方、苦しんだ牧田と田澤

日本人中継ぎ投手は明暗が分かれた。もっとも輝いたのはアリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿だ。セットアッパーとして日本人投手の最多登板記録を更新する75試合に出場。防御率2.44と年間を通して役割を果たしている。プレーオフ進出とはならなかったが、充実したシーズンを遅れたといえる。

一方で、平野と同じく今シーズンから海を渡ったサンディエゴ・パドレスの牧田和久は苦しんだ。思うように結果を残せずマイナーとメジャーの往復が続き、27試合で防御率5.40と不本意な成績に終わってしまった。2年契約の最終年となる来シーズンは、今季の経験を活かせるかどうかの正念場になりそうだ。

マイアミ・マーリンズで開幕を迎えた田澤純一はシーズン中にデトロイト・タイガースからロサンゼルス・エンゼルスへ渡った。その中でリリーフとして31試合に登板し、防御率7.07と苦しんでいる。今シーズンオフはFAとなるため、ここからは来シーズンの所属先を探すことになる。

★おまけ:イチローが会長付特別補佐に

メジャー18年目のシーズンをシアトル・マリナーズで迎えたイチローはシーズン序盤に会長付特別補佐へと就任した。これにより、シーズン中の復帰は不可能となったが、チームに帯同し練習を継続している。

現時点でマリナーズは来シーズン、イチローと契約するのが既定路線。来シーズンは開幕戦が日本で行われることもあり、メジャーで開幕を迎えるのが濃厚だ。イチローがスターティングラインナップに名を連ねるであろうその日を楽しみに待ちたい。

【日本人選手成績】

<野手>

  選手名 所属 試合 打率 本塁打 打点 盗塁
  大谷翔平 エンゼルス 114 .285 22 61 10
  イチロー マリナーズ 15 .205 0 0 0

 

<投手>

  選手名 所属 試合 S 防御率
  大谷翔平 エンゼルス 10 4 2 0 3.31
  田中将大 ヤンキース 27 12 6 0 3.75
  前田健太 ドジャース 39 8 10 2 3.81
  ダルビッシュ有 カブス 8 1 3 0 4.95
  平野佳寿 Dバックス 75 4 3 3 2.44
  牧田和久 パドレス 27 0 1 0 5.40
  田澤純一 エンゼルス 31 1 1 0 7.07
  岩隈久志 マリナーズ 登板なし 0 0 0 -

 

※数字は現地2018年10月1日終了時点


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