大物FA選手5人に最もフィットする移籍先(後編)

Alec Brzezinski

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ダルビッシュ有

1月21日の夜に報道された記事によると、ブルワーズがダルビッシュに対して正式なオファーを提示したようだ。ミネソタ・ツインズ、ロサンゼルス・ドジャース、カブスとニューヨーク・ヤンキースも最終候補リストに入っている。ダルビッシュはワールドシリーズの悪夢から復活しようとしている。

まだエースとしての価値があると考えられているダルビッシュは、今オフで最もリスクのある最高レベルのFA選手の1人だ。現在31歳の彼は、アメリカに渡ってから、数々の故障を積み重ね、数多くのイニングを投げてきた。通算成績56勝42敗、防御率3.42は、エースの数字としては不足しているが、彼はそれでも、強豪チームに剛腕を提供することができる。

ブルワーズとツインズがダルビッシュに最も適している。両者とも、市場は小さくプレッシャーも少ないが、ポストシーズン進出を狙えるチームである。特にツインズは若くて忍耐強いので、興味深い目標を掲げている。ダルビッシュはこのチームで勝利を挙げ、ツインズを常勝チームにすることも可能だろう。

 

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JD・マルティネス

マルティネスは、昨シーズン出場119試合で45本塁打を放ち、誇大宣伝をしているにも関わらず、どういうわけか、未だに市場に残っている。30歳のマルティネスは、デトロイト・タイガースで突然スター選手となり、打率を残しながら長打を量産している。彼は本質的にどのチームにも適合するはずだが、彼の要求する契約が一番の問題となっている。

ボストン・レッドソックスが最も積極的にマルティネスを求めているが、既に外野手は駒がそろっている(ムーキー・ベッツ、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア、アンドリュー・ベニンテンディ)。マルティネスのために、ポジションを空けることは可能だが、彼に最も適した球団は西にある。

マルティネスは昨年、アリゾナ・ダイヤモンドバックスで62試合に出場し、29本の本塁打を打っている。彼に移籍する必要はあるのだろうか? いずれにしても高額報酬を得るのだから、アリゾナが彼のキャリアにとって最高の場所のように思える。

ロレンゾ・ケイン

2015年ア・リーグのオールスターに選出されたケインが、スーパースターになれない唯一の原因は故障(特にハムストリングス)である。スピードとパワーを持ち合わせているケインは、過去4シーズンで打率.287以上の成績を残している。彼はまた、センターを守りながら、広範囲のカバーすることのできる優秀な外野手だ。

他のトップクラスFA選手と同じように、ケインの獲得を望んでいる球団は動きが遅い。ロイヤルズとサンフランシスコ・ジャイアンツが最もケインに接近しているが、フィラデルフィア・フィリーズもまた、彼と接触を図っている。

ケインが最も適しているチームは、驚くべきことにカブスである。これについては、カブスも自覚していない。カブスの現在の外野手、カイル・シュワーバー、アルバート・アルモーラ・ジュニア、ジェイソン・ヘイワードは、いまひとつ物足りなさが残る。ケインが加わることで、センターの質が上がるし、カブスが切望しているリードオフマンになり得るだろう。

(完)

原文:Best fits for top remaining MLB free agents

翻訳:Atsuko Sawada

Alec Brzezinski