大型補強のジャイアンツ、2018年の目標(後編)

Ryan Fagan

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ジャイアンツは昨シーズン、ほぼ全ての点で失敗してしまった。頼りになる選手たちが故障や不調に苦しみ、144試合以上出場した選手はいなかった。通算防御率3.91でシーズンをスタートしたマット・ムーアは、2017年シーズンの防御率は5.52と沈んだ。過去4シーズンの平均登板数が74試合で防御率1.80だったマーク・マランソンは、2017年シーズンはわずか32試合で防御率は4.50であった。そして、運に見放された選手もいた。例えば、ジェフ・サマージャのFIPは3.61だったのにも関わらず、防御率は4.42であった。

2017年、一番良かった点は、シーズンが終わってくれたことだ。

 

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2018年の一番良い点は、2017年より悪くなりようがないということだ。ジャイアンツの打線は若手が少ない。つまり、間違いなく故障のリスクが高いのだ。マカッチェンをセンター、ロンゴリアを三塁に置くことで、ジャイアンツのスタメンは、ほぼ全員が30代の選手となる。

しかし、これらのベテラン勢がケガをせず活躍し続ければ、ジャイアンツが2018年のポストシーズンに進出する可能性はある。マディソン・バムガーナー(昨年、球場外の事故によるケガで戦線離脱してから、チームの状態が悪くなっていった)を筆頭に、サマージャとクエトがローテーションを守る。マランソンは、クローザーの第一候補だろう。

ロンゴリアとマッカッチェンを加えた2018年のジャイアンツは、2017年のドジャースにはなれないが、2017年のジャイアンツとも違う。そこが本当に重要な点だ。

原文:Adding Andrew McCutchen, Evan Longoria should help Giants erase remnants of '17 debacle
翻訳:Atsuko Hayashi

Ryan Fagan

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Ryan Fagan, the national MLB writer for The Sporting News, has been a Baseball Hall of Fame voter since 2016. He also dabbles in college hoops and other sports. And, yeah, he has way too many junk wax baseball cards.