これだけは言える。アンドリュー・マッカッチェンとエバン・ロンゴリアをロスターに加えたところで、サンフランシスコ・ジャイアンツはロサンゼルス・ドジャースをしのぐことはできない。
ほど遠いというのが現実だ。
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ヒューストン・アストロズは昨年のワールドシリーズを制し、今オフにゲリット・コールをローテーションに迎え入れたが、ドジャースがメジャーリーグの最強チームであることは間違いないだろう。最強と言わず上位4番手くらいでも構わないが、ナ・リーグ西地区の一番のライバルであるジャイアンツより、かなり上位であることは間違いない。
ジャイアンツの2017年シーズンは悲惨であった。5月9日にはドジャースとのゲーム差は10まで開き、6月19日以降は20ゲーム差以上、7月23日以降は30ゲーム差以上開いてしまった。ジャイアンツにとって最優先事項は、オフシーズンを可能な限り充実したものにすることであった。
「フロントとして、非常にがっかりした」ジャイアンツのGM、ボビー・エバンスは、11月にオーランドで開催されたGMミーティングでSporting Newsに対しこう述べた。「我々はプレーオフ進出を目指して、高い志のもとでチーム作りをしていたが、シーズン序盤で早々に脱落してしまった」。
2018年の地区優勝を目指すことは、おそらく最も現実的な目標ではない。
ドジャースが昨年の地区優勝に貢献した選手を放出でもすれば、その可能性はあるかもしれない。
2018年のジャイアンツの目標は、競争することだ。地区の最下位に沈むことなく、戦えるチームになること。勝率5割を目指すこと。せめてワイルドカードでもポストシーズンに進出することである。
これらの目標は現実味を帯びている。
ジャイアンツファンは、ドジャースより強いと信じたい気持ちはあるが、現実は違うと知っている。しかし、クリスマス直前にロンゴリアを獲得し、1月15日にマッカッチェンを獲得したことで、2018年のチームは確実に強くなった。守備の不安があるパブロ・サンドバルに代わり、ロンゴリアが三塁を守る。マッカッチェンが加入したことで、スプリングトレーニング前に外野手のジャレット・パーカーかゴーキース・ヘルナンデスのどちらかは不要になるだろう。
(後編につづく)