サンフランシスコ・ジャイアンツは2010年以来、ワールドシリーズを3度制しているが、2017年シーズンの勝率はメジャー全体のワースト2位であった。今オフは、昨年の異常事態を打破する使命を担っている。
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タンパベイ・レイズから既にエバン・ロンゴリアを獲得しているジャイアンツは、ピッツバーグ・パイレーツから目玉選手のアンドリュー・マッカッチェン外野手を獲得した。昨シーズン、得点ランキングがメジャー全体の29位に終わったジャイアンツには、外野の大幅な再構築が必要だった。ジャイアンツはマッカッチェンの獲得と引き換えに、カイル・クリック投手とブライアン・レイノルズ外野手、そして50万ドルのインターナショナル・ボーナス・プールをパイレーツに放出する。
オールスターに5回選出され、2013年にはナショナル・リーグMVPに輝いたマッカッチェンは、2011年以来、毎シーズン21本以上の本塁打を放ち、打率.291、171盗塁の通算成績を残している。2016年に少し成績を落とすも、昨シーズンには調子を戻し、28本塁打、88打点、11盗塁という素晴らしい結果を残している。
「マッカッチェンはダイナミックな選手。チームを引っ張っていってくれるはずだ」ジャイアンツの監督ブルース・ボウチーは声明で述べた。「打席に立つ彼は脅威だ。打席でも塁上でも、誰も彼と対決したいと思わないだろう。彼は何かを仕掛けてくるからね」。
マッカッチェンは、2018年シーズン終了まで1475万ドルの契約を残している。ジャイアンツではライトを守る可能性が高い。それに伴い、ゴーキース・ヘルナンデスもしくはスティーブン・ダガーがセンターを、ハンター・ペンスがレフトを守るはずだ。
Pittsburgh.My Home.My Fans.My City. The placed that raised me and helped mold me into the man I am today. You will 4ever be in my heart.A tip of the cap to all who have been on this journey with me. With Love and respect,
— andrew mccutchen (@TheCUTCH22) 2018年1月15日
Cutch pic.twitter.com/QB0n9vuBuZ
「ピッツバーグは、僕のホームだ。ファンにも感謝している。この街が僕を一人前の選手に育ててくれた。ピッツバーグの街とファンの皆は永遠に僕の心の中にある。共に旅をしてくれた皆に感謝している。愛と尊敬をこめて」
ジャイアンツの補強はこれでは終わらないだろう。シンシナティ・レッズのスピードスター、ビリー・ハミルトンと、今オフずっと接触を続けている。彼がセンターを守れば、マッカッチェン、ハミルトン、ペンスの外野トリオに加わるはずだ。
ロンゴリアは、内野の穴を埋めるのと同時に、頼りのあるスラッガーとして、再びジャイアンツを強いチームに変えるだろう。マッカッチェンとロンゴリアの近年の成績は下がり調子ではあるが、整った環境下で2人は高成績を残す能力を持っている。
バスター・ポージーとブランドン・ベルトは、ジャイアンツ打線の中盤を固める。
昨シーズン、ジャイアンツはエースのマディソン・バムガーナーなど、続出するケガ人に苦しんだ。オールスターに4度選出されたバムガーナーがマウンドに復帰し、ジョニー・クエト、ジェフ・サマージャと共にローテーションを守ることができれば、ポストシーズンに進出することもかなうだろう。
ワールドシリーズを制するためには、圧倒的なブルペンが不可欠であるが、ジャイアンツには頼りになる投手陣がそろっている。マーク・マランソンは一流のクローザーであるし、ハンター・ストリックランド、サム・ダイソン、コーリー・ギアリンなど、その選手層は厚い。
原文:Giants starting to look like World Series contenders after acquiring Andrew McCutchen
翻訳:Atsuko Sawada