大型新人A・ジャッジの意外なトレーニング方法とは?

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デービッド・ヨークは、野球選手が自身のクライアントになろうとは夢にも思っていなかった。

カリフォルニア州ベンチュラのヨークズ・コア&フィットネスのオーナーであり、PSIスポーツマネジメントの公式トレーナーでもあるヨークは、2013年にリクルーティングのため故郷を訪れたことを覚えている。PSIスポーツマネジメントのエージェント、ペイジ・オドルと共に、リンデン・ハイスクールとカリフォルニア州立大学フレズノ校が輩出した注目選手に釘付けになった。

その頃でさえ、アーロン・ジャッジは大半の野球選手よりも巨大だった。ヨークは、ジャッジが野球というスポーツを選択したことに驚いた。

「最初にアーロンに会ったとき、彼が野球を選んだということが印象的でした。彼はフットボールやバスケットボールも選択できましたが、野球を選んだんです」ヨークはスポーティングニュースに語った。「彼の自宅を訪れたとき、どうやってこの男をたくさんの試合に出れるようにするのか、決めなければなりませんでした」

「彼は本当に背が高かったんです」

アマチュアかプロかを問わず、あらゆるスポーツの選手を受け入れているヨークは、ジャッジのような野球選手は見たことがないと言った。野球界もまた然りだ。

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ジャッジは自身初のフルシーズンを、打率.284、出塁率.422、長打率.627、128得点、114打点、127四球、WAR(勝利貢献度)8.1という成績で終えた。おっと、彼の52本塁打はルーキーの新記録だ。25歳の彼が新人王を獲得するのは間違いなく、MVP候補でもある。今季208三振を喫したにも関わらず、だ。

彼のような巨体とパワーを持った男は、さぞハードなトレーニングをしているに違いない。そうだろう?

正確には違う、とヨークは言う。彼は今、ジャッジのオフシーズンのトレーナーであり、コルテン・ウォンやコール・カルフーン、ダグ・フィスターやジェームス・シールズといった選手たちのトレーナーでもある。ヨークのクライアントたちはシーズン中もオフシーズンもトレーニングを行う一方で、別の種類のエクササイズにより注力する傾向がある。

「僕は6フィート7インチ(約201センチ)、275ポンド(約128キロ)あるんだ。これはただ神様に与えられたものなんだ」ジャッジはスポーティングニュースに語った。「僕はそんなに強くなる必要はない。柔軟性や可動域の広さ、体幹とかを高めたいんだ。過去数年はそういったことに注力しているよ」

ヨークによると、ジャッジはまた多くの時間をコンディショニング、ジャンプを含むスピード筋力を鍛えるプライオメトリックなどに費やしているという。目標は、ジャッジをシーズン162試合通して俊敏に動ける選手にすることだ。

これはまた、普段のストレッチに加えて、ヨークがジャッジにヨガとピラティスを勧めた理由でもある。

「自分の身体をどうコントロールするか、自分の身体をどうリラックスさせるかを学べるんです」とヨークは言う。「それを毎日続けていれば、身体が張って苦境に立たされても、どうやって身体をリラックスさせ、ストレッチすればいいかわかるんです」

 

 

ヨークはカリフォルニアにいるが、彼とジャッジはいつこうしたトレーニングを行うのだろうか?

シーズン中は、ストレングス・コンディショニングコーチのマット・クローゼを中心に、ヤンキースがジャッジを管理する。ヤンキースのプログラムとヨークのものでは、いくつかの重複がある。

「主にはメンテナンスなんだ」ジャッジは言う。「一度シーズンがはじまったら、ただ強さと柔軟性、オフシーズン中に取り組んだあらゆることを維持したい。今は1年を通して維持するときなんだ」

ヤンキースは素晴らしい仕事をしていると、ヨークは強調する。彼はジャッジの大活躍を、自分の手柄にするつもりは全くない。ヨークの関心は毎年、クリスマス直後からはじまるジャッジの準備をサポートすることにある。ヨークのクライアントである野球選手の多くが集結し、8週間のブートキャンプをはじめるのが大体この頃なのだ。彼らは延々とワークアウトを行い、同時に守備練習や打撃練習も行う。

「1年でもっともハードな8週間です。彼らがキャンプに行くとき、準備ができていること。それが最低のラインです」ヨークは言った。

スプリングトレーニング?「そんなものは何でもありません」

 

 

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ヨークは彼のクライアントが厳しいシーズンに向けて身体を仕上げるだけでなく、壊れないようにも気をつけている。

「私たちの選手でシーズン中にケガをした選手はいません」ヨークは言った。「そのことは我々の評判でもあり、我々のモットーでもあります」

あちらこちらでケガ人が出ている一方で、ヨークのクライアントである選手たちを見る限り、ジャッジは健康なキャリアを遅れそうだ。しかし、彼はオールスター後にしばし肩の違和感を経験した。ジャッジはその影響を否定したが、彼はそのときスランプの真っ只中にいた。

7月14日から8月31日にかけて、彼は打率.179、OPS.690、7本塁打16打点という成績だった。しかしジャッジは9月に復活し、打率.311、出塁率.463、長打率.889、15本塁打32打点をマークした。

ヨークはジャッジのスランプに立ち入らず、ジャッジを立ち直らせたヤンキースを称えたが、しかし注目はした。何がスランプの原因か、確かなことはわからなかったが、二度同じことが起きないようにするためのアイデアを思いついた。

この冬、ヨークはジャッジのワークアウトをよりハードにしようと考えている。もし彼がそのワークアウトを管理できたら、彼は野球のシーズンも管理できる。

「身体が悲鳴を上げる。それが野球のシーズン後半戦に起こることなんです。ヤンキースのプログラムと共に、私たちは彼の身体が壊れないようにチェックするのです」ヨークは言った。

「壊れていなければ直さない、というのが私のセオリーです。そのことを付け加えておきますね」