フリーエージェント(FA)になる選手にとって、10月の大舞台はオフシーズンの契約に大きな影響を与える。それは英雄を雇うための税金なようなものであり、不振に陥った者への罰金のようなものである。
2017年のプレーオフで株を上げた選手、あるいは下げた選手は誰だろうか? リストアップしてみよう。
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ジェイク・アリエタ
株価アップ
アリエタはこの10月に2度の登板で、今も空振りを取れるボールを持っていることを示した。彼は10 2/3回で13三振を奪い、それは次の3月で32歳になるアリエタに求められていたものだ。彼はたくさん四球を出したが(10四球は多すぎる)、コントロールの欠如はレギュラーシーズン中にハムストリングを故障した影響もあるのだろう。
ダルビッシュ有
株価ダウン
問題はこうだ。プレーオフを争うチームは、ワールドシリーズ制覇の助けになると思われる選手に過剰な支払いをする。プレーオフを争うチームが今もなお、ダルビッシュをそのような選手と見なすかどうか、わからない。ダルビッシュは大舞台に上がった。彼はワールドシリーズで投げた。物事はうまくいかなかった。彼はヒューストンでの第3戦で2回持たずに降板し、ロサンゼルスでの第7戦でも2回持たずに降板した。彼の失敗はとても、とても公になっている。一方で、ダルビッシュはポストシーズン最初の2試合は素晴らしかった。地区シリーズとリーグ優勝決定シリーズで11 1/3回を投げて8安打2失点、14奪三振だった。彼はこのオフ、かなりの高給を手にするだろうが、ワールドシリーズでの失態でいくぶんか損をするだろう。
ブランドン・モロー
株価アップ
ドジャースはリスクの低い1年契約で、モローをチームに加えた。しかし、ワールドシリーズが終わる頃には、デイブ・ロバーツ監督のブルペンにおいて、ケンリー・ジャンセンを除いた中でもっとも信頼できるリリーフ投手になっていた。彼はワールドシリーズ全試合に登板し、それももっとも重要な場面で投げた。その信頼は絶大だ。それはつまり、モローがこのオフに良い契約を手にすることを意味する。彼が10月に投げすぎたことはやや懸念事項かもしれないが、それは彼の値段に影響を与えるものではないだろう。
(後編につづく)
原文:MLB free agency: 7 players who saw their stock rise or fall during the postseason
翻訳:Muneharu Uchino