ブレーブスファンにとって、このドキュメンタリー番組は過去を振り返るのには面白いが、何も目新しいものはない。しかし、90年代のブレーブスをあまり知らない野球ファンは、この番組を見て得るものが多いはずだ。
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この番組に欠陥があるとすれば、それはブレーブスがワールドシリーズを1度しか優勝できなかった理由について言及していない点である。殿堂入りした監督とGMの指導の下、非常に才能にあふれた選手たちが同時に全盛期を迎えていたのに、なぜブレーブスはワールドシリーズを何度も取りこぼしたのか、多くの人を悩ませ続けている。その失敗の陰に何があったのか、当時の選手たちの考えを聞いてみたら面白かったと思うのだが、インタビューでそのことについて発言した選手はいなかったようだ。
「勝ちきれなかった理由は、この番組の基本的な一貫したテーマではありません」プロデューサーは述べた。「この番組は、全体像を映しています。勝てなかった理由を追及することは難しいのです。もしそうなれば、断片的なものになりかねません。最高のチームで戦っていても、何度か負けることはあります」。
この番組で、選手たちは重要な点については触れていないが、90年代の様々なポストシーズンの結果について振り返りながら、1つの大きなテーマに沿っている。
例えば:
・ブレーブスが3勝2敗でリードしていた1991年のワールドシリーズは、第7戦までもつれた激戦の末、ミネソタ・ツインズに敗れた(第7戦の8回表、ノーアウト、2、3塁だったにも関わらず、ジャック・モリスが走塁で失態を犯し、ロニー・スミスから得点できなかった有名なシーンについては言及されていない)。
・1992年のワールドシリーズの第2戦、勝利まであとアウト2つとしていたブレーブスは、エド・スプレイグに2ランホームランを浴び、このゲームを落としてしまった。
・1993年のナ・リーグ優勝決定戦では、ブレーブスが2勝1敗でフィラデルフィア・フィリーズをリードして迎えた第4戦を落とし、第5戦では9回に同点としたものの、延長戦の末に敗れ、第6戦も落としてしまった。
・1996年のワールドシリーズは、最も痛い敗北となった。2勝1敗で迎えた第4戦、6対0でニューヨーク・ヤンキースをリードしていたブレーブスは、このゲームに勝利し、シリーズを3勝1敗にすると思われた。しかし、ヤンキースは調子を取り戻し、ジム・レイリッツがこの日の主役となった。
もし、あの時こうだったとしたら…。
しかし、ポストシーズンの敗北を分析することが、『アトランタ・ルール』の本質ではない。この番組ではむしろ、シーズンの最終着地点がどうであったかに関係なく、第一にチームの真価を認め、その夢のような14年間を祝っている。
(完)
本文:MLB Network's Braves documentary hits right notes, but skips one big question
翻訳:Atsuko Sawada
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