伝説の指名打者、エドガー・マルティネスの功績(第1話)

Ryan Spaeder

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エドガー・マルティネスにキャリアに関する短いインタビューを行うつもりだったが、話は1時間以上に及んでしまった。

しかし、もちろん、エドガー・マルティネスのキャリアは、60分の議論に値するほど素晴らしいものだ。

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彼のキャリアの原点から話を始めた。野球を始めたきっかけは何かと訪ねると、話題はアメリカ野球殿堂入りを果たしたロベルト・クレメンテに急展開した。

「僕が10歳くらいの時、おばが居間でワールドシリーズに出場しているロベルト・クレメンテを見て叫んでいたんだ。おばはすごく興奮していて、僕も一緒に試合を見始めた。その日以来、僕は野球に夢中になった。石を打ってバッティングを覚え、ロベルトの経歴を追った。誰もがロベルトのようになりたかったんだ」マルティネスは語った。

マルティネスは現在、野球殿堂入り資格9年目で、残されたチャンスはあと2回だ。彼はもちろんレジェンドであるが、指名打者(DH)という烙印が殿堂入りを難しくしている。キャリアの7割をDHとしてプレーしたという理由で、全米野球記者協会(BBWAA)の記者がマルティネスに投票しないことについて、本人に尋ねてみた。

「DHは殿堂入りするべきでないと考える人の意見を僕は尊重しているんだ。でも僕は、DHも野球の一部であり、パートタイムの仕事ではないと考えている。フルタイムの仕事であり、その全力を攻撃に注いているんだ」マルティネスは語った。

マルティネスが打撃で貢献した実績は、他の殿堂入り選手と比べても引けを取らない。

 

野球殿堂入り選手

エドガー・マルティネス

打率

ジョニー・マイズ(.312)

.312

出塁率

スタン・ミュージアル(.417)

.418

長打率

ウィリー・マッコビー(.515)

.515

OPS

フランク・ロビンソン(.926)

.933

OPS+

マイク・シュミット(147)

147

rWAR

アーニー・バンクス(67.4)

68.3

fWAR

トニー・グウィン(65.0)

65.5

wRC+

ウィリー・スタージェル(145)

147

wOBA

ハンク・アーロン(403)

405

この歴代屈指の偉大な選手が、多くの支持を集めない理由は何なのか?

それにはいくつかの理由があるが、最大の原因はDHというポジションが敬遠されているためだ。

指名打者制は、1973年からア・リーグでのみ採用されている。クローザー(ブルース・スーター、リッチ・ゴセージ、ローリー・フィンガーズ、デニス・エカーズリー)が殿堂入りできたのだから、DHも無視されるべきではないはずだ。

ダブルスタンダードが、状況を悪化させている。DH選手の活躍が数字ではっきりと示されたとしても、BBWAA記者は、打撃だけに優れた選手ではなく誰もが認めるスペシャリストに投票したがるのだ。クローザーに対して何か言いたいことはあるか、マルティネスに聞いてみた。

「あるわけないよ」彼はためらいなく答えた。「マリアノ・リベラは、1回目の投票でも非常に優勢だった。」

リベラとマルティネスには共通点がある。2人ともスペシャリストで、間違いなく偉大な実績を挙げており、2人の名を冠した賞も存在する。ア・リーグの最優秀救援投手賞にはマリアノ・リベラの名が、最優秀指名打者賞にはエドガー・マルティネスの名がそれぞれ付けられている。

第2話につづく)

Ryan Spaeder

Sporting News contributor Ryan Spaeder is the creator and owner/operator of the popular Twitter account Ace of MLB Stats (@theaceofspaeder).