ロサンゼルス・ドジャースはワールドシリーズ進出まで、あと1勝だ。
たとえドジャースのファンたちがこの現実を受け入れがたいとしても(無理もない、過去10度のポストシーズン進出で1度もワールドシリーズに行けてないのだから)、これは実際に起きていることなのだ。
1988年以来初めて、ワールドシリーズの舞台に上がろうとしている。
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火曜日の夜にリグレー・フィールドで行われたナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第3戦、ドジャースは6-1でシカゴ・カブスを破り、シリーズ成績を3勝0敗とした。プレーオフの歴史で3連敗から4連勝して勝ち上がったチームは、ひとつしか存在しない。ドジャースの現監督は、この奇跡的な大逆転について全てを知っている。
デイブ・ロバーツ監督は2004年、アメリカン・リーグ優勝決定シリーズで宿敵ニューヨーク・ヤンキースに3連敗から4連勝し、そのままワールドシリーズを制したボストン・レッドソックスの一員だった。彼はレッドソックスの歴史において、伝説となっている。第4戦で決めた盗塁が、レッドソックスの大逆転劇を導いたのだ。
実は、火曜日はその盗塁から13周年の記念日だった。ロバーツ監督は第3戦の試合前、その瞬間について話をしたことがあるか、と尋ねられた。
「面白い話があるんだ。確か2週間ほど前、ユウ・ダルビッシュがインターネットサーフィンをしていたときのことだ」と、ロバーツ監督は笑いながら言った。「彼はあの盗塁の場面を見つけて、何やら推測していたが、それが自分の監督だとは認識していなかった。彼はどこかぎこちない様子で私のところへ来て、私のアゴひげについて、それからあの盗塁について話をしたんだ。彼はただ、それが自分の監督だったとは信じられなかったんだ」
今回はドジャースにとって、ワールドシリーズを制した1988年以来5度目のリーグ優勝決定シリーズだが、シリーズに勝利するどころか3勝を挙げたのは今回が初めてだ。昨年は2勝1敗とリードしたが、そこからカブスに3連敗した。2013年にもセントルイス・カーディナルスに2勝4敗で敗れた。2008年と2009年は、いずれもフィラデルフィア・フィリーズに5試合で敗れた。
2017年、彼らはワールドシリーズに向かう。ほぼ確実に。間違いなく。おそらく。