ロイヤルズの新人ウリー・マティアス、1Aで本塁打量産中!

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セウリー・マティアスは、今シーズン、プロ野球で最も多くのホームランを打っている打者である。彼の名前を知らなくても、恥じることはない。マイナーリーグのベーブ・ルースは、ケンタッキー州レキシントンに身を潜め、レキシントン・レジェンズでホームランを量産しているのだ。しかし、彼が大舞台に登場する日もそう遠くはないだろう。マイナーとメジャーを合わせた首位打者のランキングは以下の通り。

マイク・トラウト(メジャー) 23本塁打(318打席)

セウリー・マティアス(クラスA) 22本塁打(223打席)

JD・マルティネス(メジャー) 22本塁打(294打席)

ホセ・ラミレス(メジャー) 21本塁打(309打席)

クリス・デービス(メジャー) 20本塁打(271打席)

ブライス・ハーパー(メジャー) 19本塁打(299打席)

カンザスシティ・ロイヤルズの傘下クラスAのレキシントンで今シーズン、マティアスが記録している成績は、まったく信じがたいものである。71打席も少ないにも関わらず、マティアスはJD・マルティネスと同じ数のホームランを放っている。彼は、全マイナーリーグで本塁打数の首位に立っているが、2位との本数の差は、2位から13位までの差よりも大きい。極めつけは、彼はまだ19歳ということだ。

今シーズンのマティアスのパワーを明確に示すことは非常に難しい。マティアスが所属するサウス・アトランティックリーグ(SAL)は、優秀な投手が多いリーグなのだ。2018年シーズン、SALのISOは.133で、MLBの.161よりも.030以上も低い。メジャーリーグで現在、最多本塁打を放っているトラウトのISOはメジャー平均よりも高い.199だ。しかしながら、マティアスのISOは、SALの平均を大きく上回る.255である。メジャーと比べて打者に不利なリーグでプレーしているにも関わらず、マティアスはトラウトを凌駕している。 

SALの投手レベルがMLBに匹敵しているという事実は決してない。しかし、マティアスのパワーは、同リーグの他の選手と比べて突出していることは間違いない。 

セウリー・マティアス 2018年 ISO.388

ダリック・ホール 2017年 ISO.262

ヤーミン・メルセデス 2016年 ISO.226

KJ・ウッズ 2015年 ISO.219

トラビス・デメリット 2014年 ISO.239

ジョーイ・ギャロ 2013年 ISO.365

コーリー・ディッカーソン 2012年 ISO.347

ジャレッド・クラーク 2011年 ISO.241

ブライアン・ペレグリーニ 2009年 ISO.288

ジャンカルロ・スタントン 2008年 ISO.239

ライアン・ロイスター 2007年 ISO.272

セルヒオ・ペドロサ 2006年 ISO.281 

スタントン、ギャロとディッカーソンは、メジャーで大活躍しており、昨シーズンは3人で127本のホームランを放っている。マティアスはSALで、彼ら以上の成績を残している。 

マティアスは、マイナーリーグ屈指のパワーを持つ選手である。マティアスの潜在能力は、FanGraphsにおいて80点満点で70点がついているが、これはマイナーリーグの上位であり、彼の卓越した潜在能力を表している。しかし、最近のマティアスの活躍は、彼の予想以上のパワーを証明した。 

マティスの急成長を喜ぶロイヤルズファンは、彼をメジャーに昇格させようと地元議員に働きかけるのはもう少し待った方がいい。マティアスには、まだたくさんの課題がある。 

例えば、マティアスの三振率は36.8%で、これはマイナーリーグのワースト11位、SALでは最下位である。スカウトは、マティアスのボールのコンタクト能力を疑問視しており、チェンジアップの対応に苦しんでいると評価している。マティアスは今シーズン、全投球の22.3%で三振を記録しており、これはメジャーリーグのワーストよりも悪い数字だ。コンタクトの技術を磨けば活路を見出すことができるが、マティスの三振率は彼の練習不足を物語っている。 

マティアスは、ゴロを引っ張るタイプの打者である。2018年シーズン以前は、打球の45.6%がゴロで、そのうち40%以上の球を引っ張っている。マイナーリーグでは、メジャーリーグほど守備のシフトは敷かれないので、ボールを打ち上げなければ、ある程度の得点は期待できる。しかし、ロイヤルズのファームの階段を登っていくにつれて、彼の打球はシフトの網に捕まってしまう機会が増えるだろう。 

しかし、これほど強力な武器を持つ打者の出現に興奮を抑えることは難しい。マティアスは、SALを自身のホームランダービーの場所に変えてしまった。今夜(現地時間19日)ノースカロライナ州グリーンズボロで開催される実際のSALオールスターゲームにマティアスが出場する。この先も成長を続けて打者として成熟することができたら、マティアスはロイヤルズで今後長きにわたって活躍する打者の1人になるだろう。まだ19歳と若く、時間はたっぷり残されている。 

翻訳:Atsuko Sawada

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