レッドソックス、宿敵ヤンキースはもう眼中にない?(後編)

Ryan Fagan

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しかし、この布陣には大砲が欠けていた。レッドソックスの2017年のホームランは合計168本しかなく、MLBの30チーム中27位、アメリカン・リーグでは最下位である。

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昨秋のボストンのプレーオフ敗退を振り返ってみるといい。アメリカン・リーグ地区シリーズの対ヒューストン・アストロズの1戦目、アストロズはホームランを4本放った。そのうち2本は1イニング目でボストンのエース、クリス・セールから打ち、初戦を8対2で勝利した。ボストンにホームランはなかった。2戦目でアストロズはさらに2本ホームランを打った。カルロス・コレアが1イニング目でドリュー・ポメランツ相手に2アウトから放った2ランホームランは、試合の雰囲気を決めた。またしても、ボストンがホームランを打つことはできなかった。

10月の投手陣は、7月の投手陣よりも優れている。最高の投手陣はチームのポストシーズン進出を助け、10月に最高の投手陣を相手に得点するのはより難しくなる。このアメリカンリーグ地区シリーズ初めの2試合でアストロズは、レッドソックスの合計本数(4本)よりも多くのホームラン(6本)を放って2勝0敗でリードし、5試合中3試合勝てば勝利となるシリーズを4戦目で制した。

10月はバット一振りでの素早い得点力が大事になってくる。ヒューストンは昨秋のプレーオフの18試合で27ホームランを打った。ドジャースは15試合で23本だった。

とは言え、レッドソックスがポストシーズンに進出する場合、マルティネスが何をするのかは誰にもはっきりわからないのが事実である。10月が我々に提供してくれるもので1つ一貫しているのは、変わらないサプライズだ。コディ・ロスがベーブ・ルースになる、マーク・レムキーがトニー・グウィンになる、あるいはクレイトン・カーショーとダラス・カイクルが先発したワールドシリーズの試合が最終的に13対12で終わるなどである。10月の試合で塁にランナーがいる時にマルティネスが打席に出れば、相手チームは毎回歩かせる決断をするかもしれない。何が起きるかは誰にも分からないのだ。

レッドソックスができる最善は、10月に進めるようなバランスとパワーを備えた打線を作ることである。マルティネスが指名打者として加わり、チームはゴールにより近づくのだ。

原文:Boston's addition of J.D. Martinez is about October, not the Yankees
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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Ryan Fagan, the national MLB writer for The Sporting News, has been a Baseball Hall of Fame voter since 2016. He also dabbles in college hoops and other sports. And, yeah, he has way too many junk wax baseball cards.