レッドソックス、宿敵ヤンキースはもう眼中にない?(前編)

Ryan Fagan

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まずは、野球で最も議論になるライバル関係について、2つの事実を見てみよう。

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−−ボストン・レッドソックスがJD・マルティネスと契約したのは、公式戦でニューヨーク・ヤンキース以上の勝利を収めるためではない。彼らの目標は10月にある。

−−マルティネスがいなくても、レッドソックスは公式戦でヤンキースと互角に戦えた。思い出してほしいのだが、レッドソックスは2017年に93勝しており、2018年に向けて重要な選手を全員復活させたのだ。デービッド・プライスとリック・ポーセロは2018年、昨年以上に活躍する、あるいは、若手のラファエル・デバースがシーズンを通して数試合は多く勝利に貢献する、あるいは、けがで2017年は離脱していたリリーフ投手のカーソン・スミスとタイラー・ソーンバーグが復帰して堅固なブルペンがさらに強化される、と考えるのは、あながちおかしいことではない。

この2つの事実は、動きの遅い今季のオフシーズンにおけるアメリカン・リーグ東地区の話としては珍しい。

ヤンキースは昨年、ワールドシリーズ進出まであと1勝というところまで行き、その後、すでに球界最高の打線の1つであった打線にジャンカルロ・スタントンを加え、同時に彼の打ったホームラン59本も獲得した。ブロンクス・ボンバーズがアメリカン・リーグ東地区の優勝候補であるだけでなく、ワールドシリーズの優勝候補でもあると予想するのは簡単なことである。

であるなら、レッドソックスはアメリカン・リーグ東地区のライバルたちと戦い合える指名打者として、マルティネスと契約するべきだったという話だ。マルティネスは2017年、タイガースとダイヤモンドバックスでホームラン45本を打ったのだ。

だが、私はそうは思わない。ニューヨークに勝てるかとボストンが心配する時代はもう過ぎた。レッドソックスは過去14年で3度ワールドシリーズ優勝を果たし、その期間に8度プレーオフに進出した。今ではヤンキースを打ち負かすことはおまけのようなもので、優先事項ではない。ワイルドカードが2枠という最近のプレーオフの状況において、地区タイトルを制することは有益ではあるものの、まったく必須ではない。

レッドソックスはワールドシリーズ制覇に挑んでいる。マルティネスが打線に加われば、レッドソックスの勝機は高まる。ボストンの首脳陣にとっては、ワールドシリーズ初戦へと続くあの10月の道のりをたどってヤンキースに勝つというのは、もはやどうでもいいことなのではと、私は真剣に疑っている。

ボストンの若い外野手には、すでに年間最優秀選手候補のムーキー・ベッツや、アンドリュー・ベニンテンディ、ジャッキー・ブラッドリーJr.がおり、球界最高の外野の1つである。3人とも傑出した守備ができ、40ホームランを打つスラッガーではないとは言え堅実な打力がある。サードにはデバース、ショートにはザンダー・ボガーツ、セカンドには安定のダスティン・ペドロイア、ファーストにはミッチ・モアランドとハンリー・ラミレスがおり、ボストンの内野は一流なのだ。

後編へ続く)

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Ryan Fagan

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Ryan Fagan, the national MLB writer for The Sporting News, has been a Baseball Hall of Fame voter since 2016. He also dabbles in college hoops and other sports. And, yeah, he has way too many junk wax baseball cards.