ジェーソン・バリテックは、2004年に1918年以来85年ぶりに優勝したときにキャプテンを務めていた。2007年の優勝チームのキャッチャーでもある彼は、今もレッドソックスで特別補佐を務めている。バリテックや彼のチームメートが現役を退いても、チームの自尊心と勝者のメンタリティが失われることはなかった。
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「(優勝したときは)それぞれ違う山を登ったんだよ。ここ数年はまた別の山を登っていたけど、トップダウンのリーダーシップで球団が結束したことでやっと登り切ることができたね」とバリテックはドジャー・スタジアムのフィールド上で語った。「『前にいたときよりも良い状態に』というのが球団の伝統なんだ」。
2012年、2014年と2015年にアメリカンリーグ東地区で最下位になる停滞もあったが、チームは常に高いところを志向していた。
「オーナーシップをはじめたのが大きいよ」とデーブ・ドンブロウスキーはスポーティングニュースに話した。「それによって継続性を得られたし、球団に関わる人も増えた。多くの選手がやって来たし、多くの人が球団運営に携わった。それは新しいオーナーシップのおかげだよ。もちろんファンやこの街にいるすべての人々からのサポートも欠かせなかった。街や球団にとっても驚異的だったけど、難しいことだから当たり前だとは思わないでほしいね」。
たしかに難題ではあったが、レッドソックスはそれを容易くやったように見せた。
2004年以降に出場した4度のワールドシリーズで、レッドソックスはナショナルリーグ最高のチームを相手に16勝3敗の戦績を残している。これは常軌を逸した数字だ。ちなみに、今シーズン108勝したレッドソックスと115敗したオリオールズとの対戦成績が16勝3敗だった。つまり、ワールドシリーズで戦った相手をそれほどおかしなレベルでやっつけてきたということになる。
「ナショナルリーグのチームは、ワールドシリーズでうちと当たりたくはないだろうね」と球団オーナーのジョン・ヘンリーは優勝後に語った。
球団の副社長とドンブロウスキーの特別補佐を兼務しているトニー・ラルーサは、チームが10月に勝てる秘訣を知っている。
「うちはスプリングトレーニングの時期から絶えず注目されてプレッシャーを受けているんだ。選手たちにとってはそれが普通のことで、いつも通りにプレーできる。ワールドシリーズで戦うプレッシャーに慣れているんだよ」。
たった5戦で彼らはそれを証明した。レギュラーシーズンで108勝したレッドソックスはディビジョンシリーズでヤンキースを退け、優勝決定シリーズでヒューストン・アストロズ、ワールドシリーズでドジャースを下した。それぞれたった1度ずつしか負けずポストシーズンを11勝3敗で制したが、その記録に惑わされてはいけないとバリテックは警告する。
「簡単に優勝を手に入れたわけじゃないんだ。自分が見てきた中でも最高の試合だった第3戦は延長18回まで戦って敗れ、それから昨晩(第4戦)のような大逆転勝利もあったし、その後で今日(第5戦)の試合をコントロールして勝ちきるのが簡単なはずがない」
ワールドシリーズの中で苦悩した敗者からひるむことのない勝者への変貌を遂げた彼らの姿は、あたかも球団のイメージそのものだった。
(完)
翻訳:Kaito Kato
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