ボストン・レッドソックス、2018年ワールドシリーズ優勝おめでとう。
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レッドソックスはロサンゼルス・ドジャースとの第5戦を5–1で制した。投手のデービッド・プライス、そして意外なベテラン打者スティーブ・ピアースの活躍により、シリーズを4勝1敗で制した。
2004年に86年ぶりのワールドシリーズ優勝を果たしてから、レッドソックスは過去15年で、2004年も含めて4度のワールドチャンピオンに輝いている。
レギュラーシーズンで108勝したチームがワールドシリーズを制するのは驚きではないが、大事な場面で意外な選手が意外な活躍をした。
以下、レッドソックスがワールドチャンピオンに輝いた第5戦を振り返ろう。
ポストシーズンにおける最も意外なヒーローのひとり、スティーブ・ピアース
ワールドシリーズMVPに輝いたピアースは、メジャー通算12年間で打率.257、90本塁打という成績だ。しかし、このベテラン一塁手は第4戦で同点ホームラン、そして第5戦では先制ホームランを放った。そして、8回にまたしても、今度はダメ押しの一発を放った。
Steve Pearce surely locks up series MVP with ANOTHER huge hit.pic.twitter.com/UfMLDoWNKn
— Sporting News (@sportingnews) 2018年10月29日
スティーブ・ピアースはまたしても一発を放ち、シリーズMVPをほぼ手中に収めた。
いや、たとえばムーキー・ベッツやJD・マルティネスといった選手たちにやられるのはわかるのだ(彼らも第5戦で一発を放った)。しかし、35歳のジャーニーマンにやられるとは。
さらに、ピアースは今ポストシーズンで意外な活躍を見せた唯一の選手ではない。第4戦では、代打のミッチ・モアランドがレッドソックス反撃の狼煙をあげる3ランを放った。レギュラーシーズンで防御率4.39のリリーフ投手、ジョー・ケリーは、全5試合に登板し、計6イニングを無失点、10奪三振に抑えた。もちろん、アメリカン・リーグ優勝決定シリーズでジャッキー・ブラッドリー・ジュニアがMVPを獲得すると予想していた人はいない。レギュラーシーズンではベッツやマルティネス、クリス・セールらスター選手が見出しを飾ったが、ポストシーズンでは大事な場面で脇役の活躍が目立った。
デービッド・プライスは超大型契約の価値を証明
デービッド・プライスは、レッドソックスが2015年末に7年総額2億1700万ドルという超大型契約を彼に提示した理由を示した。ベテラン左腕はボストンで苦しんでいたが、今年は良いシーズンを送り、そしてワールドシリーズでは素晴らしかった。第5戦では7回を投げて、3安打1失点と好投。彼はまた、第2戦でも勝利投手になり、さらに長時間の延長戦となった第3戦でも、ブルペンから登場して投げた。シリーズで計13 2/3回を投げて、3失点だった。
プライス以外にも、レギュラーシーズン、そしてポストシーズンで活躍した大型契約投手はいる。2016年にシカゴ・ホワイトソックスからトレードでやって来たセール、そして今季のトレード期限前に獲得したネイサン・イオバルディも活躍した。2015年シーズン終了後にサンディエゴ・パドレスから獲得したクローザーのクレイグ・キンブレルも同じく。レッドソックスのような資金力があれば、オールスター級の投手を獲得することはできる、と言うのは簡単だ。でも、多くのチームが同じようなことをして、しかし成功していない。この優勝は、投手たち、そしてフロントオフィスによるものでもある。それこそが、15年で4度もワールドシリーズを制することができた理由だ。
ドジャースはただ、もっと良いチームに負けただけ
このシリーズを振り返って、不振だった選手にドジャース敗北の責任を押し付けることはできる(マニー・マチャドはシリーズで打率.182に終わった)。あるいは、シリーズの行方を決めた瞬間をひとつかふたつ挙げたり、先発メンバーの決め方に敗因を見出したりすることもできる(第4戦で好投していたリッチ・ヒルを降板させたデイブ・ロバーツ監督の采配も)。
しかし、ドジャースは自らの失敗によって、このシリーズに敗れたわけじゃない。彼らはただ、さらに良いチームと戦って負けたのだ。レッドソックスは今季、ドジャースより16勝多い108勝を挙げた。ドジャースは開幕前、2年連続ワールドシリーズが有力視されていたが、シーズンの大部分を故障者の続出で苦しんだ。8月22日時点で、勝率5割を僅か6試合上回っていただけのドジャースは、ナショナル・リーグ西地区3位にとどまっていた。ドジャースはその後勝ち星を重ねて地区優勝を果たし、リーグ優勝決定シリーズでは難敵ミルウォーキー・ブルワーズを倒した。しかし、魔法はワールドシリーズを前に解けてしまった。彼らはただ、より良いチームと戦っただけなのだ。恥ずかしい理由は何もない。
原文:World Series 2018: Three takeaways from the Red Sox's series-clinching Game 5 win over the Dodgers
翻訳:Muneharu Uchino
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