ヤンキース対レッドソックス第2戦、3つのポイント

Thomas Lott

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ニューヨーク・ヤンキースは6日、やるべきことを全てやってのけた。フェンウェイパークで行われたボストン・レッドソックスとの第2戦を6‐2で制し、シリーズ成績をタイに戻した。

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ゲイリー・サンチェスが5打数2安打、2本塁打4打点を記録した。2本目は飛距離479フィートの特大ホームランで、試合の行方を大きく変える3ランホームランだった。

田中将大が勝利投手となり、デービッド・プライスはプレーオフ版のデービッド・プライスであった。

以下、アメリカン・リーグ第2戦を3つのポイントから振り返ろう。

レギュラーシーズンとポストシーズンは違う

プレーオフが一度始まったら、レギュラーシーズンの成績と防御率は関係ない。クレイトン・カーショーのキャリアを見れば、わかるだろう。彼はレギュラーシーズンにおいて歴代最高級の投手だが、最も重要な試合で活躍できていない。

プライスと田中、両者のパフォーマンスもまた、その好例だった。プライスがプレーオフで先発した試合、そのチームは通算0勝10敗である。レギュラーシーズンでは通算143勝75敗、防御率3.25という成績を残しているにも関わらず。

プライスはこの試合、たった1 2/3イニングで2本塁打を喫し、3失点で降板する有様だった。一方の田中は素晴らしく、5回1失点と好投した。田中はこれで、ポストシーズン通算30イニングで防御率1.50。過去2シーズン、田中はレギュラーシーズンの防御率が合計で4.28だが、プレーオフでは1.38。重要なのはレギュラーシーズンの防御率ではなく、彼のチームが今、地区シリーズ突破に一歩近づいたという事実だ。

ピギーバッキングの美学

これは馴染みのない言葉かもしれないので、簡単に説明しよう。ピギーバッキングとは、先発投手が75球程度でマウンドを降り、他の先発投手が後を継ぎ、60球ほど投げて試合を締め括る、というものである。最初の投手が5回を投げ、次の投手が4回を投げる。十分にシンプルだろう?

もちろん、誰もがこれをできるわけじゃない。多くの人は、レッドソックスのアレックス・コーラ監督が、昨年ヒューストン・アストロズのAJ・ヒンチ監督がこの戦法を用いてワールドシリーズを制したのを見て、それを真似したと指摘した。レッドソックスは第1戦でリック・ポーセロ、第2戦でエドゥアルド・ロドリゲスを試合途中から投入した。問題は、アストロズが長い間、この戦法を取るために準備をしてきたのに対して、レッドソックスは3~4週間くらいしか準備していなかったことだ。

ポーセロとロドリゲスは、二人合わせてマイナーリーグでのリリーフ経験が1度しかない。ロドリゲスはメジャーリーグで4度経験している。レッドソックスがやっていることは、アストロズがやったことと同じではない。アストロズは何年もかけて準備し、レッドソックスは先月から始めたのだ。アストロズのランス・マッカラーズとチャーリー・モートン、ブラッド・ピーコックが昨年のポストシーズンでリリーフとして計20 2/3イニングを投げて防御率3.04、26奪三振を記録したのに対し、ロドリゲスが1 2/3イニングで3失点した理由はこれだ。

1勝1敗はヤンキースにとって素晴らしい

言うまでもなく、フェンウェイパークでの2試合を1勝1敗で終えたことは、ヤンキースにとって大きい。

プレーオフにて、敵地で1勝を挙げることは、大きな意味を持つ。とりわけ、今回のヤンキースにとっては大きい。

ヤンキースは今季、本拠地ではレッドソックスに対して6勝3敗。そして過去2度のポストシーズンでは、ヤンキースはヤンキースタジアムで7勝0敗なのだ。ヤンキースは今年、ホームで敵地よりも21本多くのホームランを放った他、55ほど得点を上積みし、.022高い打率を記録し、出塁率も同じだけ高かった。これは球界最高のホームアドバンテージであり、レッドソックスは気を付けないと、第4戦で勝負は決まってしまうだろう。

原文:MLB Postseason 2018: Three takeaways from Yankees' ALDS Game 2 win over Red Sox

翻訳:Muneharu Uchino


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