12月29日のFanRagSports.comの報道によると、ニューヨーク・ヤンキースはダルビッシュ有の獲得を諦めていない。課徴金の対象となる1億9700万ドルまでに年俸総額を収めることを目標にしているのだが、FAでダルビッシュが取れるのならその目標達成が厳しくなっても仕方がない、との方針なのだ。
今オフ、先発陣の柱となる投手の補強は絶対に必要だ。年俸総額を抑えつつダルビッシュを獲るのに考えられる方法は、ジャコビー・エルズベリー外野手のような高年俸のベテランを放出することである。エルズベリーはトレード拒否権を持っている。しかし外野手が余っているヤンキースの現状を見れば、トレードを受け入れることは考えられる。
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ヤンキースはトレードでピッツバーグ・パイレーツのゲリット・コール、タンパベイ・レイズのクリス・アーチャー、デトロイト・タイガースのマイケル・フルマー、またアレックス・コブ獲得の交渉も進めていると複数のメディアが報じている。
FanRagSports.comは、トレード候補3人のうち最高なのはコールだろうとしている。アーチャーは同地区のライバル球団に所属しており、フルマーは故障明けだからだ。ただ、12月のウインターミーティング後、ヤンキースとパイレーツの話し合いはほとんど進展していない。
ヤンキースはいま、他の球団と同じくFA市場の動向を眺め、スプリングトレーニングが近づくにつれ選手の契約条件が下がっていくのを待っている。
31歳のダルビッシュは昨季、レンジャーズとドジャースで計10勝12敗、防御率3.86。メジャー5年間で初めて二桁の黒星を喫した。それでもWARは自身メジャー2位タイの4.0だった。
ワールドシリーズではヒューストン・アストロズに2度ノックアウトされた。後に自身が語ったところによると、投球時の癖が見破られていたのだという。
なおメジャー通算では56勝42敗、防御率3.42(WHIP1.18)の成績を残している。
原文:MLB free agents 2018: Yankees eye Yu Darvish, report says