ヤンキースのスタントン獲得、他球団は戦々恐々(後編)

Alec Brzezinski

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スタントンが加わることで、ヤンキース打線の中盤は恐ろしいものとなる。2番にはア・リーグの新人王アーロン・ジャッジ、3番にグレッグ・バード、4番がスタントンで、昨シーズン33本塁打を放ったゲイリー・サンチェスが5番だ。

 

 

 

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ア・リーグのサイ・ヤング賞候補、ルイス・セベリーノをはじめ、ソニー・グレイやチャップマンなど、ヤンキースは優秀な投手陣も誇っている。

他のチームは今、ヤンキースを非常に警戒している。ヤンキースが動き始めたことで、この先何年もヤンキースを強豪チームにしてしまうリスクを危惧し、自分たちのチームに材料がそろっているかどうか不安になってしまう。中には、ぜいたくな補強に対抗する必要のないアストロズのようなチームもいる。彼らは既に、ヤンキースの強力なラインナップに対抗できる素晴らしい選手たちを抱えている。

しかしながら、ワールドシリーズ出場を熱望しているボストン・レッドソックス、クリーブランド・インディアンス、シカゴ・カブス、ロサンゼルス・ドジャースやワシントン・ナショナルズなどのチームは、ニューヨークにスタントンを取られたことで、手ぶらで帰る感覚かもしれない。

ロサンゼルス・エンゼルスとシアトル・マリナーズは既に動き出している。マイク・トラウトとアルバート・プーホルスを擁するエンゼルスは、日本のスター大谷翔平を獲得し、マリナーズは若きスラッガー、ライオン・ヒーリーと、元マーリンズのスピードスター、ディー・ゴードンを獲得した。

将来有望な若手と一流ベテラン選手とが強力に融合し、ヤンキースはこの先何年も、ワールドシリーズに絡む戦いを見据えている。他のチームも、早々にチェックメイトとならないように、動き出す必要があるだろう。

原文:Giancarlo Stanton to Yankees raises bar for other contenders

翻訳:Atsuko Sawada

 

 

Alec Brzezinski