ヤンキースと同地区・レイズのエースに異変。全先発試合で4失点以上

Alec Brzezinski

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数カ月前までは、クリス・アーチャーはあまり動きのない移籍市場の注目投手とされていた。

しかし今シーズン4回先発登板している中で、アーチャーはコントロールの乱れから失点がな止まらない状況だ。タンパベイ・レイズはオフシーズン中にいくつか動きはあったものの、アーチャーを残留させる道を選んでいる。29歳のアーチャーは、ここ5年ほどリーグ屈指の三振が奪える投手として評価されていることもあり、レイズは彼を引き留めたかったのだ。

しかしここまで20回2/3を投げているアーチャーは、すでに18失点。4月14日(日本時間15日)のフィラデルフィア・フィリーズ戦での4-9の敗戦では7失点を記録している。奪三振は24個で、今シーズンもそちらの数字が伸びることは証明しているが、今のところ、全登板で最低4失点を許してしまっているのだ。

一時はエースと呼ばれていたアーチャーだが、彼の不調は昨シーズンの9月に21回2/3で18失点を記録したことに遡る。今シーズンと合わせると、ここ42回1/3で36失点しており、MLBでやっていくにはなかなか厳しいものだ。

アーチャーのベストシーズンは212回を投げ12勝13敗、252奪三振、防御率3.23を記録した2015年だろう。それ以来、防御率を4.00以下に抑えることができていない。

オフシーズン中、ニューヨーク・ヤンキース、シカゴ・カブス、ヒューストン・アストロズ、アトランタ・ブレーブスなどがアーチャー獲得に興味を示していた。レイズはプレイオフを大きく逃すようであれば、この夏にアーチャーを売りに出すかもしれないが、売り時を逃してしまった可能性がある。

アーチャーの6年2550万ドルの契約は2019年に終了するものの、レイズは2年のオプションも契約に盛り込んでいるため、それだけでも他チームにとっては魅力になるはずだ。

もうすぐ30歳になることを考えると、これ以上極端にアーチャーが成長することもないだろう。奪三振数はエリート級だが、スター投手として考えるにはあまりにも不安定だ。

原文:What is going on with Rays ace Chris Archer?
翻訳:Reo Onishi

Alec Brzezinski