ヤンキースがブーン新監督を選んだワケ

Marc Lancaster

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アーロン・ブーンはスターティング・ラインナップを組んだことも、ピッチャー交代を命じたこともない。しかし、彼は業界トップレベルの仕事を勤め上げるための沢山の素質があると、ニューヨーク・ヤンキースはチームの元三塁手を評価する。

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ヤンキースは現地4日、ブーンをチームの33代目監督に任命することを明らかにした。3年契約で2021年は球団が選択権を持つ。6日にはヤンキー・スタジアムでブーン氏を新監督として紹介するという。

2003年のボストン・レッドソックスとのアメリカン・リーグ優勝決定戦で、ブーンは劇的なサヨナラホームランを放ってリーグ優勝を決めた。ヤンキース史上、最も記憶に残るプレーを見せた彼だが、監督やコーチの経験は一切ない。

しかし、最近のチームはそれをマイナスと考えていない。ヤンキースのオーナー、ハル・スタインブレナーはこう説明する。

「これまでヤンキースの監督たちが築いてきた伝統を守る力が、アーロンにあると信じている」。スタインブレナーは続ける。「誰に聞いても、彼は卓越したコミュニケーターであり、人間関係を育み拡大していく能力を持っている。アーロンは人生をかけて野球に没頭してきた。それ故に、彼はチームを発展させるために何が必要か、ユニークに、そして本質的に理解している」。

「アーロンは既にヤンキースの歴史にその名を刻んでおり、私と私の家族は彼の帰還を喜んで迎えたい。彼にとって、革新的で有意義なやり方を提示し、チームにポジティブな影響を与え続けるチャンスになるだろう」。

 

ブーンは2010年に現役引退してから、ESPNで解説者として採用され、最近では看板番組「Sunday Night Baseball」でも起用されていた。

ブーンと野球の結びつきは、彼自身の12年間のキャリアに留まらない。兄のブレット、父のボブ、そして祖父のレイもメジャーリーガーとして長年のキャリアを持つ。父のボブ・ブーンはロイヤルズやレッズで監督を務め、レッズ時代はチームメイトにアーロンが登録されていたこともある。

「ヤンキースの監督として再びあのユニフォームを着れることにどれだけ恐縮しているか、言葉では言い表せない」とブーンはあるプレス・リリースで告げた。「とてつもなく大きい栄誉と責任を委ねてくれたスタインブレナー一家やブライアン・キャッシュマンGMに感謝したい。ニューヨーク・ヤンキースの歴史の中でも特別な時期を迎える今、チームの一員になれることに大変興奮している。仕事が始まるまで待ちきれない思いだ。そして、その仕事はこの瞬間からスタートする」。

原文:Yankees tout Aaron Boone's communication skills in welcoming new manager

翻訳:渡邉剛

Marc Lancaster

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Marc Lancaster joined The Sporting News in 2022 after working closely with TSN for five years as an editor for the company now known as Stats Perform. He previously worked as an editor at The Washington Times, AOL’s FanHouse.com and the old CNNSportsIllustrated.com, and as a beat writer covering the Tampa Bay Rays, Cincinnati Reds, and University of Georgia football and women’s basketball. A Georgia graduate, he has been a Baseball Hall of Fame voter since 2013.