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ニューヨーク・メッツが今オフシーズンで大きな話題を振りまき続けている。だが、今回は野球とは関係がない。
メッツはその本拠地であるシティ・フィールドを新型コロナウイルスのワクチン接種会場として提供し、1月25日の週からすべてのニューヨーク市民に対して開かれると、ニューヨーク市長のビル・デブラシオ氏が1月12日(日本時間13日)に発表した。このワクチン接種会場は週7日24時間体制で運用され、1日あたり7,000人への接種を目標に掲げている。
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デブラシオ市長は記者会見において、「これは大変に嬉しいニュースです。素晴らしいことになるでしょう。このおかげで、とても多くの人がワクチン接種を受けることができます。メッツ球団は私たちを助けるために打席へと足を踏み出してくれました」と述べた。
さらに、市長は「私たちはヤンキーズのファンだって歓迎します」とジョークも飛ばした。
地元紙『AMNewYork』によると、メッツの新オーナーであるスティーブ・コーエン氏も会見にビデオ出演した。
コーエン氏は「私たちは新型コロナウイルスがもたらしている苦しみを知っています。もし球団として何か役に立てることがあるならば、私たちはそれをするつもりでした。私たちは地域コミュニティに貢献することを話し合ってきました。このウイルス接種会場以上に重要なことは考えつきません」と述べた。
このニュースはニューヨーク市民の間でメッツ新オーナーの好感度をさらに上げることになるだろう。昨年末のオーナー就任以来、コーエン氏はチームを強くするための公約をいくつか果たしてきた。例えば、つい先週もメッツはスーパースターのフランシスコ・リンドーア遊撃手とカルロス・カラスコ投手をトレードで獲得したばかりだ。
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多くのメッツファンと同じように、コーエン氏も2021年シーズンの開幕を待ちきれないようだ。そしてシティ・フィールドをワクチン接種会場に提供することは、シーズンが少しでも正常に戻ってくることを後押しするだろう。
『AMNewYork』によれば、コーエン氏は記者会見において「目標はワクチンを人々に届けることです。そうすることで、私たちはこの危機を収束させ、正常な生活に戻ることができるでしょう」と述べた。
全米の多くの地域と同様に、ニューヨークはもっとも優先度の高い人たちを対象にワクチン接種を既に開始している。例えば75歳以上の高齢者や救急医療従事者たちだ。1月12日(同13日)にはその接種対象リストは食品販売店従業員、接客従業員、65歳以上にも拡大されたと報じられている。
メッツ球団が社会貢献活動に参加するのは今回が初めてのことではない。2001年に発生したアメリカ同時多発テロ事件の際は、当時の本拠地であったシェイ・スタジアムの駐車場がグラウンド・ゼロと市消防局で働く隊員たちへの寄付受付に提供された。また2012年にはハリケーン・サンディー罹災者への支援活動にシティ・フィールドの駐車場が使われた。
(翻訳:角谷剛)