メッツよ、本当にA・ゴンザレスで正解か?(4)

John Edwards

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ボールを高く打ち上げることが単純な解決策に思われるが、バットに強く当たらないかぎり、フライを打つことが必ずしも成果につながることにはならないのである。ゴンザレスの長打率は2014年の38.8パーセントから2016年の32.8パーセントへと、徐々に低下している。2016年に50球以上フライを打った一塁手の中で、ゴンザレスのフライの打球速度は、最下位から3番目だ。これら諸々の低下傾向が2017年もある程度継続される結果になったが、これは、故障や偶然だけによるものではない。

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ゴンザレスは、ゴロをヒットにするほど俊足ではないし、ヒットを量産するほど強打者でもない。それは故障していなくても同じ。単純に年齢のせいである。メッツが守備のためにゴンザレスと契約したのでないことは明らかである。というのは、これまでのゴンザレスの経歴の大半において、守備については平均以下でしかないと評価されてきたからである。そして、その守備力も年齢が上がるにつれて低下しているのだ。

ゴンザレスが大いに力を発揮するには、ベテランの存在感とリーダーシップを示すことしかない。

現在の一塁手市場を考えると、エイドリアン・ゴンザレスがメジャーリーグの登録選手名簿に載っているだけでなく、他に多数いるFA宣言をした一塁手を差し置いて、先発出場枠にも入っていることは理解しがたい。

マーク・レイノルズや、ローガン・モリソン、アダム・リンドのような、ゴンザレスより若く健康な選手は、2018年にゴンザレスを上回る成果を上げられると予測されるが、彼らは未だ契約待ちの状況だ。メッツが彼らの内の誰かと1年契約したとしても、それほど高額な報酬にはならなかっただろうし、彼らを一塁手に据えれば、より信頼できるに違いなかった。

メッツはすでにジェイ・ブルースと契約している。彼は2017年には、必要に応じて一塁も外野も守るということで合意していたが、ゴンザレスの契約までは、2018年も同様の合意になると思われていた。メッツには、ウィルマー・フローレスもいるが、スティーマー・プロジェクションでは、2018年には、ヒット数において、少なくともゴンザレスを上回ると予測される(スティーマー・プロジェクションのデータによると、フローレスのwOBAは.336、ゴンザレスのwOBAは.328)。あるいは、ドミニク・スミスがメジャーに昇格し、一塁手のポジションを奪うという可能性もある(スミスは次期、トリプルAからのスタートと報告されている)。

なぜメッツは、成果を上げる可能性が極めて低いエイドリアン・ゴンザレスと契約したのだろうか?おそらくその答えは、一般大衆の認識にあるのだろう。

だが、それがメッツなのだ。他に何を期待したのだろうか?

原文:There's not much left for Adrian Gonzalez, and the numbers prove it
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

John Edwards