メッツよ、本当にA・ゴンザレスで正解か?(2)

John Edwards

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その結果、2017年のゴンザレスに似た事例が85例見つかった。そして、基準である成績の悪いシーズンの翌シーズンにおける彼らのfWARを集計した。結果はゴンザレスには厳しいものであった。

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(1871-2017年・35歳以上・fWARが-1.0以下の選手の翌年の成績をグラフ化したもの。縦軸は人数、横軸一番右は「引退」)

まず、85の事例のうち34例で、選手がその後二度と野球をプレーしなかったことが分かった。つまり、調査の対象となる選手の41%が、自主的に引退したか、どのチームからもメジャーリーグ契約がもらえず、その後メジャーリーグの試合に二度と出場しなったのである。この年齢でシーズン成績が悪いと、多くの選手は引退する時期が来たと感じるのである。

しかし、引退が早すぎた可能性はないだろうか? 実はまだ活躍できたのではないか? 残る47の事例では、成績の悪いシーズン後も選手は現役でいることができた。

統計で占ってみると、「幸先はあまり良くない」という結果がでた。レギュラー選手の開始時のfWARは通常2.0+で、2017年のゴンザレスのように、成績の悪いシーズンを経た後にこの数値を超えた選手は4人しかいない。1987年のカールトン・フィスク、2008年のレイ・ダーラム、1994年のティム・ウォラック、1927年のマックス・キャリーである。基準となる悪いシーズンの翌シーズンにおける、このグループの選手全体の平均fWARはわずか0.1であった。

27人の選手のfWARは0を下回っていた。ほとんどの場合、彼らよりも代替可能なレベルの選手と契約を結んだ方が、チームの成績は良かったと思われる。

過去のデータを見ると、ゴンザレスが2018年の先発メンバーとして活躍するのは難しそうだ。しかし、これらの選手に起きたことがゴンザレスに起こるとは限らない。過去のデータではなく、ゴンザレスの球歴を見た方がよいかもしれない。


(3)へ続く)

John Edwards