メッツファン、喜んで!と言いたいところだが…
ニューヨーク・メッツはオフシーズン中、選手のトレードや獲得には積極的なチームの1つだ。アンソニー・スウォーザック投手とジェイ・ブルース外野手を獲得し、今度はエイドリアン・ゴンザレス内野手だ。書類上ではゴンザレスの獲得は妥当だと思われており、メッツはメジャーリーグ最低保証額でゴンザレスと契約した。しかし、ファーストに誰を起用するかによって、ゴンザレスはベンチ入りもしくは予備軍にまわされる可能性もある。
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だが、ゴンザレスはどの選手の控えも務めていない。2018年シーズンからはメッツはゴンザレスをファーストとしてマウンドに立たせる予定だとマイク・ピューマが火曜日に報じた。
書類上ではゴンザレスの獲得は悪い話ではない。2015年まで、ドジャースは超新星コディ・ベリンジャーを発見するまでゴンザレスにファーストを守らせていた。だが残念ながら、歴史にも打席にもゴンザレスは功績を残せていない。メッツは最低保証額で契約したとしても、ゴンザレスに対して過大な期待を抱いているかもしれない。
2017年のゴンザレスの成績は彼の将来に大きな不安を残した。故障により71試合の出場にとどまり、守備面でも攻撃面においても足を引っ張った。wRC+69、fWAR-1.1の記録も残した。
メッツは選手の契約がまとまったときには度々、奇跡を起こしたいと言っている。ゴンザレスには去年の不調から返り咲き、スイングを取り戻して欲しいところだが、それにはいくつかの障壁がある。例えばブライス・ハーパー外野手(25歳)のような若手がもし苦戦を強いられていたら、復帰への可能性は高い。しかし、ゴンザレスは今年の5月で36歳。彼のベストシーズンは既に終わっている。
では、どの程度彼は復帰できるのだろうか?
ゴンザレスが復活する見込みを調べるため、1871年から2017年までの全シーズンのデータから、2017年のゴンザレスと似ている野手の選手を探し出した。基準は以下の3つである。
- 35歳以上である(2017年にゴンザレスは35歳)。
- 打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価し選手の貢献度を示すfWARが-1.0以下であり(2017年のゴンザレスのfWARは-1.1)、ゴンザレスのように怪我や不調など何らかの理由により成績の悪いシーズンを経験した。
- 上記の成績の悪いシーズンの打席数が250を超えている(ゴンザレスの2017年の打席数は252)。
( (2)へ続く)