マイアミ・ヘラルド紙によれば、デレク・ジーターの投資グループだけが、マイアミ・マーリンズの人件費を削減する計画だったようだ。
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少なくとも他に2つの団体がマーリンズの買収に名乗りを上げていたが、彼らは人件費を据え置くか、もしくは一時的に増やそうとしていた。マイアミの実業家ホルヘ・マスは、1億3000万ドル(約147億円)に人件費を据え置きたいとヘラルド紙に語っていた。他の情報筋によれば、ウェイン・ロスバウムもまた、人件費を削減する予定はなかったようだ。
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッドがジーターの人件費削減策を知っていたかどうかは今のところ不明であるが、1つだけ確実なことは、全てはジェフリー・ローリアとデビッド・サムソンの落ち度である。
マスの10億ドルの入札は、ジーターの投資グループの12億ドルを下回った。また、ロスバウムも最終的に2億ドル減額し10億ドルで入札したため、買収レースから脱落してしまった。
12億ドルの売却額を強く要求したのは、ローリアとサムソンである。もし、マスかロスバウムの入札を彼らが受け入れていれば、ジーターの投資グループが球団を買収し、人件費を削減することもなかったのだ。
ジーターの投資グループの最近の動向に対して、マンフレッドが多くの批判を受けているが、その責任の多くはローリアが負うべきものだ。マーリンズの売却額を高く設定することで(マーリンズの関係者によれば、実際の球団の価値は、取引額12億ドルよりも4億ドルほど低いそうだ)、次のオーナーを不自由にさせただけでなく、彼らに大金を払わせ球団を窮地に追い込み、人件費の削減を余儀なくさせたのだ。
原文:Derek Jeter's ownership group might be only one that would have cut payroll, report says
翻訳:Atsuko Sawada