マーリンズの有望株R・ブリンソンは、故郷で活躍できるか【前編】

Nick Stellini

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フロリダ州コーラルスプリングスは、マーリンズがフロリダ・マーリンズだった頃の本拠地ハードロック・スタジアムから、車で約30分のところに位置している。1983年から昨年まで、この町の高校から合計7人の選手がドラフトによってMLBに入った。ルイス・ブリンソンは2012年のドラフトでテキサス・レンジャーズに入団した。7人のうち、1巡目で指名されたのは彼だけで、昨年初めてのメジャー入り選手になった。

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彼が3歳の時、マーリンズが初めてワールドシリーズで勝利を収めた。2003年にマーリンズが再びワールドシリーズを制覇した時、彼は9歳で、試合を理解することができた。そして、フアン・ピエールやデレク・リーが偶像崇拝されていた時代に成長した。

「2000年以降のマーリンズの選手は、おそらく全員、僕が好きな選手だった」とブリンソンは言う。

まだ不完全ではあるが、ブリンソンはマーリンズのセンターになるという夢をかなえつつある。そこまでに到達する道は、長く曲がりくねった道であった。彼は2つの主要なトレードで最重要有望株だった。最初はジョナサン・ルクロイとのトレードでテキサス・レンジャーズからミルウォーキー・ブルワーズへ、そして今年、クリスチャン・イエリッチとの大型トレードでマーリンズに移籍した。

「最初は少しショックだった」とブリンソンはトレードについて語った。「でも、ドラフトでチームは僕を必要としていたと思うし、チームが違う方向に進んでいるということが分かった。それが野球ビジネスというものなんだ。2回目のトレードでもまた、これはビジネスなんだと自分に言い聞かせた。僕は自分が必要とされるチームに行くんだ。そして、そこは自分が行きたかったチームで、ずっと前から貢献できると感じていたチームだった」。

ブリンソンがチームに望まれた理由は容易に理解できる。彼は足の速い真のセンターである。守備の面で刺激を受けている選手として、特にフアン・ピエールを挙げている。そして彼の打撃にはパワーがある。すべてが一体となれば、ブリンソンは守備と攻撃の両面で脅威となるに違いない。

後編へ続く)

Nick Stellini