マリナーズ、大谷翔平の獲得に「全面的努力」

Joe Rodgers

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米大リーグ機構(MLB)とNPB(日本野球機構)、MLB選手協会(MLBPA)が21日、新たなポスティングシステムに合意したことで、日本の大谷翔平が来季MLBに移籍する道は開けた。そしてすでに、シアトル・マリナーズが二刀流を駆使する日本のスターとの契約に向けて準備を整えている。

『MLB.com』によると、マリナーズのジェリー・ディポートGMは22日、チームのポッドキャストで大谷の獲得に「全面的努力」をすると明かし、移籍実現への意欲を示した。

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ディポートGMは「我々は昨年からこの瞬間のために多くの時間を費やしてきた」と述べている。

「書面によるプレゼンテーションか、彼に触って感じてもらうものか、我々はシアトルの街とマリナーズの良さに関する映像を用意する。そして、どこかの時点で同じ部屋で座れることを願うよ」。

このオフシーズンですでにアメリカン・リーグからリオン・ヒーリーをトレードで獲得しているディポートGMは、ネルソン・クルーズを指名打者から外野手にコンバートすることも計画していると明かした。大谷が登板しない試合で指名打者として出場できるようにするためだ。

マリナーズに残された国際ボーナスの金額は、155万ドル。ニューヨーク・ヤンキースやテキサス・レンジャーズよりも約200万ドル少ない。だが、ディポートGMは、イチローや岩隈久志といった日本人選手たちがマリナーズで成功してきたことなど、大谷が金銭以上の関心を抱くはずとした。

ディポートGMは「チャンスが出てきたら、我々はあらゆる手段を講じる」と述べている。

「どう進めていくかという責任があるが、我々はこれが一度きりの獲得チャンスだと分かっている。しっかりと準備をしておかなければいけない」

「私にとって最悪なのは、球団の歴史を変えるチャンスが訪れたときに、慎重になり過ぎて傍観者となり、積極的になれないことだ」。

大谷は北海道日本ハムファイターズでの5シーズンで42勝15敗、防御率2.52をマーク。打者としては打率.286、出塁率.358、長打率.500、本塁打48、打点166を記録している。

 

原文:Mariners to make 'full-court press' for Shohei Ohtani

翻訳:Hiroaki Nakamura

Joe Rodgers