プエリトルコ出身のレッドソックス監督、米大統領のコメントに反発

Thomas Lott

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プエルトリコ出身であるボストン・レッドソックスのアレックス・コーラ監督は、2017年に故郷を襲ったハリケーン「マリア」の被害に関するドナルド・トランプ大統領のコメントを痛烈に批判した。

現地9月13日の朝、トランプ大統領は2017年のハリケーン「マリア」の被害に遭ったプエルトリコの死亡者数に関してツイートした。

「プエルトリコを襲ったふたつのハリケーンで3000人も亡くなっていない。私が現地を離れる時点で死亡者は6人から18人ほどだった。時間が経ってもその数字はあまり変わらなかった。しかししばらくすると突然3000人近いという大きな数字が報じられるようになったのだ」。

現地8月28日、プエルトリコ政府はハリケーン「マリア」による公式死亡者数が2975人であると発表し、島史上2番目に重い災害となった。

コーラ監督はトランプ大統領の発言は自身の故郷に対して「無礼」であると反論した。

「我々は(災害と)戦ってきた」とコーラ監督は『NBC Sports Boston』に話した、

「まだ復旧しきれていないが、いずれする。時間の問題だ。しかしこういった話題が出続けることに苛立ちを感じる。正直なんの意味があるのか理解できない。彼のことはリスペクトしている。アメリカの大統領だからね。しかし彼が我々についてコメントすることの多くには賛成できない」(コーラ監督)

コーラ監督は問題は死亡者数がいくつかではなく、長期間ハリケーンの影響を受け、痛みを伴っていた人がいることであると語った。

「3000人、6人、18人、わからない。実際どれくらいの方が亡くなったのかは絶対にわからないだろう。ただこれを政治的に利用されるのが許せない。犠牲者は人間だ。この災害を経験した人は何が起きていたか理解している」(コーラ監督)

昨季ヒューストン・アストロズでコーチを務めていたコーラ監督は、2017年のワールドシリーズ制覇を成し遂げながらも、3月のトランプ大統領とホワイトハウスの表敬訪問には参加していない。すでにレッドソックスの監督になることで合意していたため、出席することができなかったのだ。同じくプエルトリコ出身であるアストロズのカルロス・コレア遊撃手も、ハリケーン「マリア」被害の救援物資を調達するために離れていたため、訪問には参加していなかった。

原文:Red Sox' Alex Cora objects to President Trump's tweets on Puerto Rico: 'This is about human beings'
翻訳:Reo Onishi


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