ブーン新監督がヤンキースにとって最適な人物である理由(後編)

Gary Phillips

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キャッシュマンGMの賢明な動きによって素早く再建することができたヤンキースは、毎年優勝争いができる位置に進んでいるのは明確だ。データ分析による選手育成や起用を多用しているキャッシュマンGMとフロントがいるだけに、ブーン監督がすべての判断を行なう必要はない。

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ブーン監督はコミュニケーション能力の高さを評価されており、報道されているジラルディ前監督と選手たちの確執を考えると、彼はキャッシュマンGMにとって最適な人物となるだろう。ヤンキースでのプレー経験と、メディア業界で働いていたことも決め手のひとつとなった。さらに、メジャーリーグのクラブハウスの近所で育ったことも要因のひとつになったようだ。

ブーン監督の父、ボブは19年間メジャーでプレーし、6年間監督を務めている。祖父のレイと兄のブレットもMLBで長期間プレーしている。ブーン監督は他の監督候補よりもコーチ経験はないかもしれないが、誰よりもメジャーリーグの内部に関わってきているのだ。

データ分析も受け入れていることから、ニューヨークのフロントとの関係は良好そうだ。

ヤンキースが何もわかってない元選手を雇ったと批判している人たちは間違っている。他の候補のほうが経歴はよかったかもしれないが、ブーン監督には充分資質がある。リスクがあることは否定しない。しかし経歴や経験の多い監督は、自分のやり方に固執する可能性があるのだ。10年間ヤンキースにいたジラルディはまさにそれを見せ始めていた。

もしかしたらキャッシュマンGMは何にも固執しない人物を望んでいたのかもしれない。結果的に、彼は希望通りの人物を手にいれた。

原文:Aaron Boone gives Yankees a manager Brian Cashman can mold

翻訳:大西玲央

Gary Phillips