ブレーブスを信じるの時期尚早か?

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4月の過剰反応というのは悩ましいものでもある。皆が些細なことを結論に結び付けようとして、まぐれとも思える些細なことを、シーズンを通して続くかを証明すべく、説得を試みようとするのだ。

最後まで聞いてほしい

ブレーブスは第1週を終え4勝2敗だ。金曜の試合を迎え、彼らは打点、打率、出塁率で全球団中首位となり、長打率と出塁率の合計では2位につけている。そしてその4勝には、注目を集めるフィリーズ戦の大逆転劇や、サイヤング賞受賞の圧倒的実力を持つマックス・シャーザー擁する最有力とみられるナショナルズを見事に打ち負かした試合が含まれているのだ。

チームの再構築には少なくともあと1年はかかると言われていたため、これらの勝利は、アトランタにとってのうれしいサプライズとして受け取られた。

しかし、ブレーブスが開幕から同地区の強力なライバルに対しシリーズで連続勝利した、というだけのことではないのだ。良くはあるものの最高ではなく、根性あるチームがプレーオフ進出に向けてしなくてはならないことを実行して、これらの勝利をつかんだということなのだ。少し詳しく見ていこう。

ブレーブスを除外などできない

今季の4勝のうち3勝がブレーブスによる逆転勝利だった。これは開幕初日の対フィリーズ戦の5対0と、火曜のナショナルズ戦での3対0からの逆転が含まれる。”状態のよくない”チームが定期的に逆転することは、よくあることではない。しかし、ブレーブスは6試合中3試合で逆転勝利しているのだ。今季第2戦でピーター・ボージャスのスライディングがうまく行けば、逆転勝利は4勝となっていただろう。

2016年以来、相手チームが先制した場合のブレーブスの勝率は31%だったということに、価値がある。これは、全登録リーグでも35%に満たない。ブレーブスは今年も調子が良くないであろう球団(72勝から75勝、多くても80勝)だと考えられていた。しかし、彼らは早い時点で、弱小チームではないことを見せつけたのだ。

ミスを利用する

対戦相手がアウトを重ね、気が緩んでいる際、良いチームはアドバンテージをとることになる。ブレーブスの開幕週にも、良い例が2度あった。

まず、開幕戦でフィリーズ監督のゲーブ・キャプラーは投球数68の5対0でリードした際に投手アーロン・ノラを降板させ、その後ブレーブスは得点を重ね最終的にニック・マーケイキスのサヨナラホームランで試合に勝利した。

その後の水曜、ナショナルズのウィルマー・ディフォのエラーで、ランナー1塁、2塁の場面でプレストン・タッカーが、投手マックス・シャーザーからホームランを放ち、3対0とした。最終的に7対1で試合に勝利している。

各選手が自分の役割を果たす

プレーオフ進出の実力があるチームは、いつでも自分の役割を果たす選手たちの集団なのだ。故障者が出ても、ピンチヒッターそして代わりの守備がいて、適切にその穴を埋めることができる。ブレーブスでいうと、2つの役割をこなす2人の選手がいる選手がいる。プレストン・タッカーとライアン・フラハーティだ。彼らの役割に華やかさはなく、それぞれ、レフトと3塁を守っている。アトランタが今年の予定先発出場選手のロナルド・アクーニャ(レフト)とヨハン・カマルゴ(3塁)を迎えるまでの役割でもあったのだ。

もちろん、アクーニャはトリプルAではとても実力を見込まれた選手であり、ブレーブスは球団の新たな顔になると信じている。カルマゴはDLとして今シーズンを迎え、オースティン・ライリーが将来的に3塁手となるまでの代理ではあった。その一方で、タッカーとフラハーティは自らの役割を果たしブレーブスの予想を上回る活躍を見せたのだ。

6試合を通して、タッカーのスラッシュラインは.429/.455/.810 で、2度の3ランホームランを記録した。一方、フラハーティはヒット(10)と2塁打(4)でリーグ首位に立ち、スラッシュラインは.435/.500/.609 という成績だ。投手では、頼りになるベテラン先発投手としての役割を果たすべく、ブランドン・マッカーシーがフィリーズ戦で初登板した。

全員が力を出し合う

野球で常に勝利するためには皆が貢献する必要がある。全選手が同時に素晴らしい活躍を見せることはできないかもしれないが、必要な時に、しかるべき選手が活躍すればよいのだ。それが、スターティングメンバ―であり、ローテーションであり、リリーフ投手なのだ。

タッカーとフラハーティのほかに、ブレーブスはダンズビー・スワンソンのタイムリーヒットや力強いプレーに恵まれた。彼は活躍を見せられなかった2017によりも既に調子が上がっている。オジー・アルビーズも同様だ。彼は打撃ではスロースタートではあるが、6打点(チーム内で2位タイ)と試合の流れを変えるほどのスピードとディフェンスを見せている。

そして、エンダー・インシアーテもいる。彼も打撃ではスロースタートだったが、センターでは力強い守りを見せている。先発投手が行き詰った時には、リリーフ投手がきっちりリードを守り、事態に対処している。野球で勝利するためには皆が協力しなければならないのだ。

彼のベストが皆のベスト

ブレーブスの成功について、フレディ・フリーマン無しには語れない。2018年のアトランタが成功につながるかどうかは、この素晴らしい才能にあふれるものの、過小評価されている1塁手によるところが大きいことはほぼ確かなのだ。木曜には、彼は得点、四球、打点、出塁率、調整後の出塁率の長打率の合計リーグ首位に立っている。そのいずれも驚くべきことではない。

先シーズン、フリーマンは手首を故障して1カ月以上離脱するまでは、MVPに匹敵するペースだった。28本塁打に出塁率は.483だった。彼は素晴らしい選手だ。フリーマンに今シーズン健康上の問題がなければ、彼は最高の選手としてあらゆる強豪選手が必要とする記録を掲げることになるはずだ。

アクーニャの登場

試合での記録に基づく数字ではないものの、スプリングトレーニングをカウントすれば、アクーニャのスラッシュラインは44打席で.432/.519/.727だった。この数字は彼が野球界でもトップ選手である可能性を示している。

アクーニャは試合の流れを変えるほどの力強いバッティングを持っている。彼は1週間ほどでデビューを迎えるだろう。そしてナ・リーグの最優秀新人賞の最有力候補になることが見込まれている。彼は今年の終わりにはMVPすら獲得すると予想する人もいるほどなのだ。そして、この初期のペース近い状態が続けば、ブレーブスの勝利数が85勝前後でも、ワイルドカードとなることができるだろう。

来年の活躍を垣間見ているのか?

このブレーブスの状況は信じるのは早すぎるか?実際のところどうなのか?可能性は高いと思われる。

最初の2つのシリーズ戦が予期せず素晴らしい結果だったが、まだ4月の1週目だ。打席が落ち着き、幸運だった時期も終わり、再び通常に戻るだろう。それが野球なのだ。ピッチングの出来にむらがあること言うまでもない。リオ・テヘランの投球にはまとまりがなく、マイク・フォルテネービッチは今週のナショナルズ戦では力強い登板を見せたにも関わらず、定期的に良い投球を見せることができない。ショーン・ニューカムにはコントロールに問題があり、他の若手投手もまだ準備ができた状態ではない。それでもブレーブスはその状態を克服し、今までのところ今年最も興味を引くチームの一つになったのだ。

ブレーブスには競争力があり、今年プレーオフ進出を逃したら、チャンスを逃したことになると多くの人に思われるだろう。いや。全ての話を総合すると、彼らの目は2019年に向いているのだ。来年彼らは大金を費やす自由を得て、トップフリーエージェント選手を1人ないし2人は獲得するだろう。その後、彼らの栄光の日々が戻ってくるのだ。

けれど、1年早くその幸運が訪れ、アトランタやがて手にするものをこっそりと垣間見せてくれる可能性もあるのだ。

原文:Too early to believe in the Braves? Maybe not
翻訳:Ayako Hayashi