ブライス・ハーパーのようなFA選手はいなかった。
▶MLBを観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう
2019年に発売されるゲームソフト「MLB:The Show19」のカバー・アスリートにもなった元ナショナルリーグMVPは、すべてを兼ね備えたMLBのスーパースターだ。26歳の彼はまだプレーヤーとしての全盛期に突入していない。
オフシーズンには不確かな情報が山ほど飛び交うものだが、ひとつだけ確かなものがある。ハーパー獲得には大金が支払われるだろう。MLB史上最大の契約となったジャンカルロ・スタントンの13年3億2500万ドルの巨大取引を超えると見られている。
今は各球団がFA選手獲得に必要以上の金額を積み上げる時代であり、ハーパー獲得に熱を上げる複数の球団による競売で落札額が前代未聞の金額に釣り上げられても不思議ではない。クライアントの価値を最大限に引き上げることで知られる敏腕エージェント、スコット・ボラスが代理人を務めていることもハーパーの巨額契約を予想する上で欠かせない要素のひとつだ。
巷で飛び交っている噂では、競売にかけられるハーパーの設定価格は3億5千万ドルからはじまるという。
その一方で、ひとつの疑問が残っている。果たしてどの球団がハーパーを競り落とすのか?
フィラデルフィア・フィリーズ
賛成意見
いくつかの理由で、フィリーズはハーパー獲得レースの本命と見られている。巨額を払う余裕と意欲があるフィリーズはハーパーを必要としていて、若いタレントを多く抱えたチームはブレイク寸前の戦いを見せている。
ハーパーを外野に置いてリース・ホスキンスとオデュベル・ヘレーラとともに主軸を組ませれば、フィリーズをナショナルリーグ東地区の優勝候補に押し上げてワールドシリーズ出場をも可能にさせる恐るべきトリオになるだろう。
あらゆる球団がハーパーの並外れた価値を認識しているが、フィリーズは必要な金額を捻出して競り落とすにあたって最も有力なチームに見える。
反対意見
もしフィリーズがFA市場のもう一つの大魚であるマニー・マチャドの獲得も狙うと、ハーパー獲得の妨げとなりうる。フィリーズはハーパーとマチャドの両獲りを画策する余裕を持つ数少ないチームのひとつだが、もしマチャドのほうを優先してしまったら他球団にハーパーを掬い取られてしまいかねない。
2018年シーズンの大半で競争力を見せたフィリーズは、ポストシーズンにこそ進出できなかったものの、若いタレントを抱えるチームにとってハーパーやマチャドの獲得はリスキーにもなりうる。
もしハーパーに古巣とのわだかまりがなければ、ナショナルリーグ東地区でワシントン・ナショナルズと年間18試合戦うことを選ばないかもしれない。
ロサンゼルス・ドジャース
賛成意見
大物FA選手について語るとき、ロサンゼルス・ドジャースを除外するのは難しい。彼らには資金力があり、それをつぎ込む意欲もあることをこれまでに何度も証明してきた。
ドジャースはワールドシリーズ2年連続の出場に大きく貢献した外野手陣を抱えているが、ほかの外野手とは比にならないほどのクオリティを持つマイク・トラウトやムーキー・ベッツ、クリスチャン・イエリッチと並んで、ハーパーは戦力をグレードアップさせることができる。
きらびやかなロサンゼルスでは常にメディアからのスポットライトが当てられ、ハリウッドの主役になるだろう。さらに彼が生まれ育った西海岸に戻る機会にもなる。
現時点で、ドジャースはフィリーズよりプレーオフに進出する確率が高いロースターを擁しており、ハーパーにとってキャリア初のポストシーズンのシリーズで勝者となる機会も提供できるだろう。
反対意見
ジョック・ペダーソン、コーディー・ベリンジャー、ヤシエル・プイグとマットケンプを含めた現在の外野手陣をドジャースは信頼するかもしれない。いずれの選手もハーパーの実績には及ばないが、彼らはみな休むことなくフル出場して選手としての価値を証明してきた。
外野手陣をグレードアップさせるのはドジャースの最優先課題ではなく、キャッチャーとセカンド、それに救援投手の穴を埋めるべきだ。
(後編へ続く)
【DAZN関連記事】
● 【必読】DAZN(ダゾーン)の"トリセツ" 最新・2018年版!
● ネットでプロ野球中継を視聴する方法を紹介
● DAZNでのプロ野球の放送予定や試合スケジュール
● DAZNでF1放送を視聴する方法は?
● 【最新・2018年版】F1の放送予定・レース日程まとめ
● ネットでMLB中継を視聴する方法を紹介
● MLBの試合日程・放送予定|テレビでの視聴も可能?/2018シーズン