クロフォードの選球眼は一流のものだ。2017年にボール球をスイングした確率はわずか25.5%。これは、規定打席に到達していれば上位30人には入る記録だ。ボール球を見送り、カウントを有利に持っていくことがクロフォードの成功のコツだ。そして、さらにすばらしい点もいくつかある。クロフォードの1打席当たりの投球数は平均4.68であり、これは、昨年の打席数70以上の選手の中で最も良い数字だ。これはプレーにあまり関係しない情報かもしれないが、それでもクロフォードが優れた選球眼を持っていることを指し示している。
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クロフォードは打席上でのすばらしい自制心を持っているが、パワー不足が影響して、いまだに平均以下のバッターとなっている。2017年のwOBAは.303を記録し、2018もわずか.308ほどになると予測されている。
つまり、クロフォードの現在の評価は、ディフェンス面から来ている。「MLB Pipeline」は2018年のディフェンスオールスターチームにクロフォードの名前を挙げており、予測システムも彼を(2018年には大きな出場機会は与えられないだろうが)平均~平均以上のショートと評価している。クロフォードが2017年にショートとして出場したのはわずか55イニングだったが、スカウト担当者が作成した選手評価レポートには、彼はショートにおいて堅い守備をすると記されている。
守備もクロフォードの特徴かもしれないが、彼の本当の将来性はパワーにある。昨シーズンの彼のメジャーでのISOはわずか.086、マイナー通算では.121だが、わずかながらパワーを見せつけた場面もある。昨シーズン前半のAAAでは、最後の195打席で打率.287/出塁率.385/長打率.513を記録し、ISO.226という好成績を残した。
しかし、メジャーの舞台ではそのような長打は生まれなかった。バットに当たったボールのうち、長打となったのはわずか14.3%だった。これは、規定打席に達していれば、軟弱な肩として知られるビリー・ハミルトンやディー・ゴードンを下回って、メジャーで最も低い数字となっていた。パワーの潜在能力は秘めているので、クロフォードはそれを活用する必要がある。もしそれができれば、彼はさらに危険な選手になることができるだろう。ピッチャーも外角を狙うようになり、四球率を今よりも上げることができるに違いない。
もしクロフォードが活躍すれば、フィリーズはチームの軸となる選手を手にすることになる。たとえリーズ・ホスキンスほどの結果は残せなかったとしてもだ。しかし、そのような重要なポジションでプレーすることによって、彼が多くの真価を見せつける必要性はなくなってしまう。
低迷するナ・リーグ東地区での戦いを間近に控えたフィリーズにおいて、クロフォードが与えたインパクトが過小評価されることはない。2年以内にクロフォードとホスキンスがフィリーズをプレーオフに導いたとしても、驚いてはいけない。
(完)
原文:Why J.P. Crawford highlights a bright Phillies future
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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