パイレーツ、G・コールを安く手放す痛恨のミス(後編)

Gary Phillips

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一方、フェリースは2015年以来、主に救援登板をしながら、マイナーとメジャーを往復していた。まだ24歳のため、伸びる余地はある。22歳のマーティンは2017年シーズンをアドバンスドAとダブルAで過ごした。

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総括すると、驚くような要素はないのだ。放出した選手を考えれば、これがパイレーツの問題点なのだ。

コールがホームランに苦しみ、2015年に見せたサイ・ヤング賞級の才能を大きく下回るキャリア最低のシーズンを過ごしたあとだという反論もあるだろう。もっともな議論だが、投手を求めているチームが願い事リストのトップに彼を置くことを阻むものではない。

引っ張りだこのコールをチーム支配下に置きながら、パイレーツは精鋭のタレントを獲得することができなかった。大金をはたくよりも安価を好み、スター選手を保有するよりもスカウト活動や選手育成に頼るチームなら、あってはならないことだ。こういうことをしていると、まさに最近ピッツバーグが乗り越えた長い期間のように、チームを何年も惨めな状況に陥らせることになる。

幸運なことにパイレーツには更に優れたタレントを連れてくることができる戦力がいる。契約最終年のアンドリュー・マカッチェンが最初に浮かぶ名前だ。ジョシュ・ハリソンやスターリン・マーテイもいる。スター選手ではないものの、彼らは間違いなくトレードで追い求められるだろう。既にコールが去り、優勝争いが遠のいた中、パイレーツがこういった選手や、ジョーディ・マーサーやデビッド・フリースなどの価値は劣るが役には立つベテランにしがみつく必要はない。

しかし、パイレーツが速やかに好転したいのであれば、上述の選手たちのタレントや契約状況からも、もっと強い要求をしないといけない。ピッツバーグの最高の選手を獲得するのに、ヒューストンはほとんど何も手放していないというのが現実だ。

もし、パイレーツが歴史を繰り返したくないのであれば、将来のどのトレードにおいても、このようなミスを犯してはならない。

原文:Pirates make mistake of selling low on Gerrit Cole now, and that will hurt them later
翻訳:日本映像翻訳アカデミー

Gary Phillips