バーニー・サンダース米国上院議員がマイナーリーグ縮小計画に強く反対する書状をMLBコミッショナーへ公開送付

Joe Rivera

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格差問題に取り組む名物議員バーニー・サンダース氏がマイナーリーグのために立ち上がった。

米国上院議員で大統領選候補でもあるサンダース氏は11月25日(日本時間26日)にMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏へ宛てた書状を公開した。書状のなかでサンダース氏は全米42のマイナーリーグ・チームを削減する計画を強く非難し、計画の裏にあるものは「強欲」が主な動機であると指摘している。

書状の抄訳:

「マイナーリーグ・チームの25%を削減するというあなた(マンフレッド氏)の提案が実現すれば、全国の野球ファン、従業員、そして地域コミュニティにとって紛れもない悲劇になるだろう。あなたの過酷すぎる提案は、何千人もの職を失わせて地域経済を破滅させるだけではなく、野球にとってもひどい結果になる」

サンダース氏はマイナーリーグ選手たちの薄給についても指摘し、球団オーナーの億万長者たちがマイナーリーグ選手たちに公平で生活に必要な賃金を払う前に、自らの財布を膨らませようとしていると非難している。

今回MLBが提案した計画は、全米で160あるマイナーリーグのチームから主にルーキーリーグに属する42チームを削減しようとするものだ。この計画はさらに各球団組織が保有するマイナーリーグ選手数の上限を150人とし、新人ドラフト会議の指名ラウンドを20巡に減らすことも含んでいる(訳者注:現行では各球団は200人以上のマイナーリーグ選手を擁し、ドラフト会議では40巡まで指名される)。

ショーン・ドゥーリトル投手(ワシントン・ナショナルズ)は11月17日にマイナーリーグを縮小するこの案に反対するコメントを自身のツイッターで発表している。バーモント州選出の上院議員サンダース氏はドゥーリトル投手のコメントに寄せて、こう書いている。

「ショーンはまったく正しい。例えばバーモント・レイク・モンスターズのようなマイナーリーグのチームを無くすことは全国の野球ファン、チームに関わる従業員、そして地域コミュニティにとって紛れもない悲劇になるだろう。我々はこれらのチームを企業の強欲から守らなくてはいけない」

なお、このマイナー縮小計画はヒューストン・アストロズの経営スタッフが主導したとされる。

(翻訳:角谷剛)

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