ハーパーのフィリーズ入りがNL東地区に与える3つの影響とは?

Thomas Lott

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ブライス・ハーパーがフィラデルフィア・フィリーズと契約合意したことによって、ナショナルリーグ東地区全体への波及効果があった。

2019年シーズン開幕まで、もう多くの時間が残っているわけではない。しかし、今年のオフシーズンは動きが遅いため、チームがロスターを改善する時間はまだまだあるといえる。

MLB全体からみてナショナルリーグ東地区は(マイアミ・マーリンズは別として)最も競争の激しい地区だろう。ハーパーの契約の影響を受けて、いくつか反動的な動きがでてくる可能性がある。

ハーパーが合意したことによって同地区に広がる波紋が3つある。

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1. ダラス・カイケルを巡る獲得合戦が始まる

カイケルは大物フリーエージェントの投手の一人で、まだ契約は決まっていない。フィリーズがハーパーを獲得した今、カイケルがマーケットにいることの重要度は増した。

まず、フィリーズは現在、紛れもなく弱点を持っている。ローテーションのバックエンドの経験値だ。カイケルが入れば空いている部分を埋められるので、間違いなくニューヨーク・メッツとワシントン・ナショナルズと張り合えるローテーションを即座に完成することができるだろう。次に、NL東地区の他のチームは全て、2015年のアメリカンリーグでのサイ・ヤング賞受賞者であるカイケルを欲しているだろう。

アトランタ・ブレーブスは経験豊富なスターターが必要。メッツはローテーションのバックエンドに多くの怪我があった。そして既に優れた投手が揃っているナショナルズでさえ、カイケルほどの投手なら4番目のスターターとして欲しがるはずだ(これは可能性の低いことではあるが)。

しかし、今起こりえる可能性が高いのは、カイケルに興味を示していると報道されているフィリーズは、彼の獲得に動くのではないかということだ。ブレーブスは、カイケルが若いローテーションをより確かなものにしてくれるので獲得に乗り出すべきだ。

 

2. フィリーズがクレイグ・キンブレル獲得を狙う可能性

おそらくキンブレルは今年マーケットにいる内で最も優秀なクローザーであるが、カイケル同様、いまだ契約合意に至っていない。フィリーズはデビット・ロバートソンの加入でブルペンを補強したが、9回を封じ込める、確実におさえるクローザーをまだ持っていない。

キンブレルなら、その役割を果たせるだろう。もし、フィリーズがローテーションでなくてブルペンの強化を優先するなら、キンブレル獲得は理にかなった動きといえる。両選手ともに安くはないが、フィリーズは「バカなお金の使い方をするかもしれない」と言っていた。ハーパー獲得の勢いそのままに突き進んでしまった方がいいかもしれない。

同じくブレーブスもキンブレル獲得に参加するだろう。ナショナルズもどうしても欲しければ参戦してくるだろうが、それは可能性が低そうだ。メッツはエドウィン・ディアスとジェウリス・ファミリアを獲得したので、おそらく関心を示さないだろう。

 

3. ナショナルズはアンソニー・レンドンを早めに囲い込む

ハーパーはナショナルズの有名選手だったが、ハーパーがいたときのチームの2番手は、おそらくアンソニー・レンドンだった。

2013年にナショナルズでレギュラーになり、平均打率.285/出塁率.361/長打率.469、本塁打21本、162試合88打点。マックス・シャーザーが今はチームの顔だが、レンドンは野手のスター選手だ。

ハーパーが戻ってこないと決まった今、シーズン後にフリーエージェントになるレンドンは、ナショナルズが絶対に契約しなくてはいけない選手だ。

レンドンとトレイ・ターナーは、これから10年間にわたってナショナルズの内野の左サイドを固めるべき選手たちで、球団はその対価を支払わなくてはいけない。早いうちにレンドンと再契約しておいた方がいいだろう。それによって、1億ドルの後払い金(契約期間後に支払う給料)を含む3億ドルの契約を昨年9月にハーパーに提案したとされるナショナルズにとって、名誉挽回のPR活動にもなるに違いない。

 

(訳:Meg Nash)


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※記事はIOC公式サイト『Olympic Channel』提供

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