ジェイコブ・デグロムがまたもケガの問題に直面することになった。このメッツのエースは6月11日(日本時間12日)のサンディエゴ・パドレス戦に先発登板したが、6回を終わった時点で途中降板を命じられた。その後デグロムは屈筋腱炎と診断された。
デグロムは5月にも広背筋の炎症と右脇腹の違和感が原因で3試合の先発を回避した。今回は右腕に問題が生じ、また戦列を離れることになるかもしれない。
32歳のデグロムはボールを投げていられる限りは特別な存在である。この日もパドレスを6回無失点に抑え、防御率を0.56 とした。三振も10個を奪い、これで64イニングで103奪三振となった。
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だが、この日はわずかに80球で降板を命じられた。テレビカメラはデグロムがチームのトレーナーと話しているところを映し出し、メッツファンは不安を募らせた。
次に何がデグロムを待ち構えているのか。その故障の内容と次回の登板についての現時点での最新情報は以下の通りだ。
ジェイコブ・デグロムが負った故障は何か?
メッツはデグロムの故障を屈筋腱炎だと発表した。屈筋の腱は前腕部から指の付け根まで伸び、指を曲げることや、物を掴む動作をコントロールする。その腱が炎症を起こしているということだ。
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ジェイコブ・デグロムの戦線離脱期間は
デグロムの復帰時期は未定だが、試合後に報道陣に対して「先発を回避しなくて済むかもしれない」と語った。
MLB公式サイトのアンソニー・ディコモ記者によれば、デグロムは「僕はこれまでに肘の故障を何回か経験しているから、それがどのようなものかを知っている。今回はそれほどひどくはないと思う」と言った。
デグロムはMLBキャリアの中で肘の問題による故障者リスト入りをしたことが2回ある。2018年と2019年だ。その両シーズンとも、ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞を受賞している。
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それでもメッツがまたチームの大黒柱の復帰について慎重になることは大いに考えられる。メッツは5月中旬にデグロムを故障者リストに入れたが、そのときは体の右側に違和感を覚えていただけだった。5月25日に再登録されてから、6月11日は4回目の先発登板だった。5月4日にもデグロムは広背筋の炎症を理由に先発を回避した。
今シーズンのメッツは先発投手陣の故障に振り回されている。ノア・シンダーガードは肘、カルロス・カラスコはハムストリングの故障でシーズンを全休し、タイフアン・ウォーカーもわき腹の問題で故障者リスト入りしている。
ジェイコブ・デグロムの2021年シーズンここまでの成績
イニング数:64回
被安打:26本
失点:7点
自責点:4点
奪三振数:103個
与四死球:9個
防御率:0.56
WHIP: 0.55
(翻訳:角谷剛)